より賢く活用するためのOSS最新動向

ここでも「火花」がブレイク--2015年のOSS動向総括 - (page 2)

吉田行男

2015-12-25 09:43

(2)Dockerの隆盛

 Dockerとは、米Docker社が開発しているOSSのコンテナソフトウェアです。コンテナとは、ウェブサーバなどのアプリケーションの実行環境を抽象化する技術で、KVMなどの「ハイパーバイザ型の仮想化」に対して、「コンテナ型の仮想化」と呼ばれています。コンテナの技術自体は古くからあり、それほど目新しくありませんが、クラウド利用が活発化する中で注目された技術になります。このコンテナ技術を活用することで、ポータビリティやインターオペラビリティを高めることができるため、大いに注目されています。

 特に3月には、米Red HatがDockerアプリの認定制度やコンテナ対応アプリケーション開発ツールを発表し、Dockerコンテナの普及促進を図る施策を展開しています。

 また6月にDocker社は、これまでDockerの方向性に同意できないと独自のコンテナランタイムを開発していた米CoreOS社やその他の有力ベンダーと共に、Linux Foundationの支援のもとコンテナフォーマットとランタイムに関する共通仕様を定義する「Open Container Initiative』を設立しました。

 その後、米Googleが、Dockerコンテナのオーケストレーションツールである「Kubernetes 1.0」を7月にリリースしました。この「Kubernetes」には、Dockerコンテナの実装、レプリケーションやモニタリングなどの管理などの機能があり、多数のコンテナを1つのシステムとして管理することで、開発と運用を簡素化できるようになります。

 このようにDocker本体だけではなく、その周辺ツールも充実してきたことで、Dockerは今後ますます盛り上がってくるのではないかと思います。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    【マンガ解説】まだ間に合う、失敗しない「電子帳簿保存法」「インボイス制度」への対応方法

  2. ビジネスアプリケーション

    きちんと理解できていますか?いまさら聞けないインボイス制度の教科書

  3. 運用管理

    AWS、GCP、Azureを中心としたクラウドネイティブ環境における5つのセキュリティ強化策

  4. セキュリティ

    マンガでわかる―Webサイトからの情報搾取を狙うサイバー攻撃「SQLインジェクション」、どう防ぐ?

  5. セキュリティ

    緊急事態発生時にセキュリティを維持するための8つの戦略と危機管理計画チェックリスト

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]