6.遠隔地のオフィスや従業員のための仮想化
遠隔オフィスのサーバやソフトウェアをメンテナンスする作業には、時間もかかり、企業のIT部門にとっては高くつく。作業を減らすための方法の1つに、これらのリソースをクラウド上で仮想的に提供し、遠隔オフィスからはシンクライアントデバイスでアクセスする形にするやり方がある。遠隔オフィスのIT資産をクラウド上に移せば、遠隔オフィスで起こりがちなセキュリティ上のリスクや、ガバナンスの問題も減らすことができる。
7.ビッグデータの処理
あらゆる企業がビッグデータとアナリティクスを利用したいと考えているが、多くの中小企業には、データの処理に必要な機器や人材を確保するだけの余裕がない。ビッグデータの処理やアナリティクスを行う能力を獲得する方法の1つに、クラウドプロバイダーからサブスクリプションサービスを購入するというやり方がある。商用のビッグデータ処理やアナリティクスを提供する多くのクラウドプロバイダーは、すぐに利用できるデータアナリティクス作業のためのハードウェア、ソフトウェア、専門性を提供している。
8.サンドボックスとしての利用
新しい技術を試し、実験的なプロジェクトを動かす場所を探しているのであれば、クラウド上のリソースを借りることもできる。このやり方なら、実験的な作業が自社のデータセンター内のリソースに悪影響を与えるリスクは排除できる。
9.プロジェクト管理
クラウドベースのプロジェクト管理を利用すれば、世界中のプロジェクトスタッフが簡単に最新の情報を把握できる。また、チームメンバー間の積極的なコラボレーションが可能になる上、社内のスタッフメンバーがプロジェクトのデータを毎日更新するといった、時間を要し骨の折れる仕事からも解放される。
10.ピーク時間帯への対応
小売業者であれば年末商戦の時期は忙しくなるが、ピーク時に合わせてデータセンターに投資し、需要が少ない時期にはそのインフラを遊ばせておくというのは好ましくない。こういった投資を避ける方法の1つに、クラウドベースのサービスとストレージを、必要な時だけオンデマンドで借りるというやり方がある。処理能力とストレージに対する需要が減れば、そのリソースは解放すればいい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。