企業のIT環境は2016年にどのように変化していくのか。主要IT企業の動きは1つの鍵を握る。こちらに引き続き、各社が発表した年頭所感を集めた。
日立製作所 代表執行役社長兼COO 東原敏昭氏
2016年は、2015中期経営計画の総仕上げの年であると同時に、次の中期経営計画で、さらなる成長への第一歩を踏み出す大事な一年です。

日立製作所 代表執行役社長兼COO 東原敏昭氏
そして、2016年度から始まる2018中期経営計画の策定を進めていますが、私は今こそ、IT、インフラ、強いプロダクトを持つ日立の強みが発揮できると確信しています。現在は、大規模な人口の集中に伴う都市化への対応や効率良いエネルギーポートフォリオの実現など、世界の多くの地域、国、都市でさまざまな課題が浮き彫りになっています。世界のお客さまが、この高度化・複雑化する課題に応える日立の社会イノベーション事業に高い期待を持っています。日立は、企業や業種、地域などの枠や壁を超えた幅広いステークホルダーの知見を採り入れたオープンイノベーションのアプローチで、お客さまと同じ視点で課題やビジョンを共有し、解決策やソリューションを創り上げる「協創」型ビジネスモデルの展開を加速します。特に、営業、エンジニアリング、コンサルティングなどのフロント機能を、業種、地域ごとに強化していきます。
この際、大切になるのがスピードです。スピード感を持って新たに生まれるニーズをしっかり掴むと同時に、自らが変化を起こし、チャンスを創り出してください。単一的な考えや従来のやり方に固執することなく、柔軟な発想、フレキシブルな姿勢で取り組んでください。