日産自動車と米Microsoftは米国時間1月5日、ラスベガスで開催中の家電・エレクトロニクスの総合展示会「CES 2016」で、電気自動車「日産リーフ」の全グレード、およびに「日産インフィニティ」の欧州モデルに搭載されているテレマティクスシステムのプラットフォームに「Microsoft Azure」を採用すると発表した。
日産リーフに搭載されているEV専用テレマティクスシステムでは、スマートフォンアプリからの遠隔操作で、車を充電することや、車のエアコンの電源を入れることなどが可能。そのほかにも、音声認識機能を使ってハンズフリーでメールを送受信する機能、充電スポットを探す機能、目的地到着時のバッテリー残量を予測する機能など、多彩なメニューを備える。
従来、同テレマティクスシステムは日産自動車の自社データセンターで運用されていたが、今後はAzureと自社データセンターのハイブリッドクラウド環境で運用していく。クラウドプラットフォームを利用することで、車からさまざまな外部情報へアクセスする際の接続性を高めたい狙いがある。
Azureを採用した理由として、日産自動車は、クラウドセキュリティ規格の「ISO27018」に準拠していること、さまざまなOSや開発言語をサポートしていること、グローバルにデータセンターを展開している点を挙げている。