――DellによるEMCの買収計画の発表、Hewlett-Packardの分社化などエンタープライズが激動期にある。Citrixはどのような生き残り戦略を描くか?
業界が成熟し、統合が始まった。どのベンダーも顧客に最大の価値を提供する最善の方法を模索している。
モビリティとクラウドという2つのトレンドで、Citrixは顧客がトレンドを享受するのを支援する。フォーカスはアプリケーションデリバリにあり、顧客を支援していく。例えば「iPad Pro」では発売と同時にCitrix Receiverで対応した。IoTではOctobluを買収し、春に開催した年次カンファレンス「Citrix Synergy 2015」では、バーチャル会議設定を自動化するデモを披露した。
プロジェクタの設定、参加者の呼び出しなどを自動化するものだ。IoTがメインストリームになるには時間が掛かるが、われわれはデバイス上で利用されるアプリケーションのユースケースがあるなら拡張する。一部でApple Watch対応も進めており、プレゼンの操作などが可能となっている。
Citrixは今後も独立した企業として存続していきたいと思っている。次のデバイスが何かは分からないが、あらゆるアプリケーションの種類に対応し、あらゆるでデバイスに配信するアプリケーションデリバリを強化していく。
CitrixのNabeel Youakim氏