8:QAにエンドユーザーを採用する
品質保証(QA)はITの中でも見過ごされがちな分野だ。QAの業務はアプリケーションが技術的、機能的な要件に沿っているかを検証することだ。しかし、QAのプロセスには欠けているものがある。それは、アプリケーションが導入されたビジネスプロセスに合っているかどうかと、アプリケーションのユーザー体験やユーザーにとっての使いやすさを検証する、アプリのチェックアウトだ。このユーザーを主眼に置いたチェックアウトを実行するのに最も適した人間は、エンドユーザー自身だ。またこれにより、ユーザーが新しいアプリケーションのテストプロセスに積極的に関わるようになり、そのアプリケーションを確実に支持するようになるという効果もある。
9:災害復旧計画をアップデートする
IT部門は定期的なテストと災害復旧計画のアップデートを、これからも二の次にしていくだろう。多くのプロジェクトやユーザーの要求が絶え間なくIT業務になだれ込んでくるためだ。それにもかかわらず、実際に災害を経験した人は、問題が起きた時に災害復旧計画書ほど重要な文書はないと断言するだろう。災害復旧のための対処が不適切であれば、会社の評判が長期にわたって損なわれかねない。また、会社がいかなる災害に遭遇しても対処できるように責任を負うべき人たちの、職やキャリアに影響するおそれもある。
10:データ保持ポリシーを再確認する
ビッグデータ時代は、いまだかつてない量のデータをもって企業を圧倒したが、そうしたデータの全てが有用というわけではない。これは特に面倒なタスクになるかもしれないが、会社のデータ保持ポリシーを全社の事業部門で毎年必ず再確認すべきだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。