海外コメンタリー

「音声」というビッグデータがもたらすビジネスチャンス - (page 2)

Mary Shacklett (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-01-18 06:00

ケーススタディ--その2

 米国のリサーチ企業Gigaom Researchが引き合いに出している事例によると、Beyond Verbalという企業が開発したソフトウェアは人間の話す声を10秒間聞かせるだけで、声の抑揚から複数の感情的な側面を分析できるという。

 例として、Barack Obama米大統領が討論会で共和党の大統領選挙候補者であるMitt Romney氏に向かって話した音声をこのソフトウェアで分析すると、「現実主義と怒り、強大な力」という一次感情と、その裏にある「挑発と皮肉、冷笑」の一端を検出したという。

 同社は、この音声分析ソフトウェアの精度が非声調言語では81%、中国語の普通話やベトナム語のような声調言語では75%だと述べている。

この分野におけるアナリティクスの活用

 声のトーンや感情の分析といった音声に関するアナリティクスは今後、普及していくのだろうか?近い将来について言えばその可能性は低そうだ。多くの企業は、まだそういったコンセプトがアナリティクスの投資先としてあまりにも不明瞭であると考えている点も理由として挙げられる。とは言うものの、ほとんどの人々は以下に示すような、声の抑揚や態度の違いを理解している。

  • あの服、いいね(誰かが着ている服の趣味が悪いと感じた時に、当たり障りのないように意見を述べる場合)。
  • あの服、いいね(好みの服について語る場合)。

 音声のように現在ではまだあまり活用されていない対象にまでビッグデータやアナリティクスの適用範囲を広げることにより、企業は差別化という武器を手に入れ、競争上の優位に立てる可能性があるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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