Cisco Systemsは米国時間1月13日、企業内のクラウド利用状況を監視し、シャドーITの統制に寄与できるサービス「Cisco Cloud Consumption as a Service」の開始を発表した。
Cisco Cloud Consumption as a Serviceは、パブリッククラウドの利用状況を監視する、中小企業向けのSaaSだ。これによって、企業内で利用されているパブリッククラウドの検出と利用状況の監視が可能になる。
このサービスは、従業員当たり1〜2ドル/月(企業規模によって異なる)という価格で、Cicsoのチャネルを通じて利用できる。同社は以前からクラウドの利用状況を監視するサービスを展開しているが、そのサービスはプロバイダーを通じて提供される大企業向けのものとなっている。
Ciscoのアドバンスドサービス担当シニアディレクターRobert Dimicco氏によると、このクラウドツールはアナリティクスやセキュリティリスク、プロファイル、ベンチマークを網羅しているという。例を挙げると、同社のクラウド利用状況監視サービスには、クラウドベンダーの経営状態を評価するために、Dun & Bradstreetのデータも含まれている。
Ciscoの調査によると、平均的な大企業は1220種類のクラウドサービスを利用しているという。クラウドサービスのこういったスプロール化(無秩序な増加)によって、企業の法令順守能力やデータ保護能力に悪影響が及ぶ可能性もある。Dimicco氏によると「先進国でわれわれが関与した垂直業界ではいずれも、(シャドーITが)ユビキタスなものになっていた」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。