佐賀県佐賀市に本社を置く木村情報技術は1月15日、ソフトバンクと「IBM Watson日本語版」のエコシステムパートナー契約を締結したと発表した。同契約締結を契機に、IBM Watsonを活用した製薬企業向けの製品情報センターシステムの開発に着手するという。
IBM Watsonは、自然言語で投げかけられた複雑な質問を解釈して回答する人工知能システム。IBM Watsonを活用した新しいアプリケーションやサービスを日本市場で展開するために、ソフトバンクと日本IBMがパートナープログラム「IBM Watsonエコシステムプログラム」を用意している。同プログラムには、アプリケーションやサービスを提供する「ビジネスパートナー」と、導入コンサルティングやアプリケーション開発のための技術支援を行う「テクノロジーパートナー」の2種類があり、木村情報技術はその両方に認定された。
木村情報技術は、IBM WatsonにQ&Aデータや医薬品添付文書、医療関係文献などを学習させて、製薬企業のコールセンターオペレーターに対して最適な回答を示すシステムの開発を目指す。今後、コールセンター業務の対象をOTC(処方箋が無くても購入できる一般用医薬品)や機能性食品などに拡大していき、将来的には、IBM Watsonを活用した医療従事者支援システムを構築したいとする。