Linuxを搭載した、ポケットに収まるサイズの携帯型ウェブサーバがあればいいなと思ったことはないだろうか?そんな人にぴったりの製品が「Ocean」だ。
Oceanはポータビリティを念頭に置いて設計された製品であり、バッテリを内蔵しているため、商用電源を確保できない場所でもウェブサーバを運用したり、Bluetoothを用いたアプリケーションを実行できるようになる。
Oceanのサイズは「iPhone 6」とほぼ同じであり、ポケットにもすんなり収まる。
また、Linux OSを搭載しているため(デフォルトはDebianだが、好きなディストリビューションをインストールすることも可能)、以下のようなさまざまな用途に使うことができる。
- Node.jsやRuby on Rails(RoR)といったフレームワークを用いたウェブアプリケーションの構築や配備
- カスタマイズされたルータの構築
- IoTハブ
- 「iBeacon」や「Eddystone」といったビーコンのプロトタイピング
さらにOceanは、「iPhone」や「Android」搭載機器向けの携帯型バッテリパックとしても利用可能であり、iPhone 6を1.33回充電できるだけの容量を備えている。
Oceanの技術仕様は以下の通りだ。
- プロセッサ:1GHzデュアルコア「ARM Cortex-A7」
- RAM:1GバイトDDR3(480MHz)
- ストレージ:16Gバイト内蔵microSDカード
- その他ストレージ:4Gバイト内蔵フラッシュメモリ
- USB:USB 2.0/3.0ポート×1
- 無線接続:802.11 b/g/n Wi-FiおよびBluetooth 4.0+EDR/LE
- 充電方法:Mini USBおよびワイヤレス充電規格「Qi」に対応
- 内蔵バッテリ:4200mAh(最長2日間の連続CPU稼働が可能)
- OS:Debian 8.1(Jessie)搭載(カーネルバージョン3.4.105+)
上記仕様の製品は2月に出荷が予定されており、その価格は149ドルとなっている。また、より高機能の製品も4月に投入される予定だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。