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富士通ら3社、ベトナムでICT活用した農業実証事業

NO BUDGET

2016-01-20 11:00

 富士通と富士通ベトナム、イオンアグリ創造の3社は、独立行政法人国際協力機構ベトナム事務所(JICAベトナム事務所)の支援を受け、ベトナムのハナム省でICTを用いて農作業履歴、生育状況、栽培環境情報を収集し、活用する日本式農業の有効性を評価する実証事業を2015年10月に開始した。

 2016年1月19日からはハノイ市で、ベトナム政府女性連合の調査員がスマートフォンアプリを利用して報告する農作物の市場価格情報を集約する実証事業も開始する。


背景(富士通提供)

 ベトナムでは、生計向上と農業6次産業化に向けた課題解決として、農作物の安全性と生産性の向上を実現するフードバリューチェーン構築が急務となっている。JICAベトナム事務所は、ベトナム農業の活性化と発展のために日本の農業分野で培ったICTの活用を提言し、本事業を立ち上げた。

 今回の一連の事業では、富士通と富士通ベトナムがJICAベトナム事務所の支援を受けて2015年1月から1年間、ベトナム フエ省で行った住民参加型防災システムの有効性評価での実績とノウハウを活用し、ベトナムで導入しやすいスマートフォンを利用して農作業履歴や市場価格などの情報を収集し、富士通のデータセンターで集約、可視化して提供する。またイオンアグリ創造は、収集したデータを活用して農作業を指導する。

 そして2016年3月まで、これらの実証事業を通じてベトナム農業に有効な技術や手法を分析し、JICAベトナム事務所とともにベトナムにおける安全性の高い農作物の生産性向上と安定供給を可能するフードバリューチェーンの構築に貢献していく計画。

 本事業の実施内容は次の通り。

ICTを活用した情報収集

農作業履歴

 1人ひとりの農作業者が農作業情報収集用のスマートフォンアプリを使用し、農場に設置されたRFIDタグの情報を読み込むことで、いつ、だれが、どこで、何を、何時間作業したかを、インターネット経由で富士通のデータ収集蓄積基盤に送信する。

 農作業者氏名タグ、農場区画タグ、種まき、散水、施肥などの作業内容タグの中から、農作業者自身の氏名タグや実際に作業する区画、作業内容のラベルが貼られたタグを選んでスマートフォンをかざすだけで、農作業内容を送信できる。

生育状況

 農作業者が農作業情報収集用のスマートフォンアプリを使用し、作物の生育状況(丈の長さ、葉の数、実の数など)、病害虫の発生状況などについて、撮影した写真やコメントを富士通のデータ収集蓄積基盤に送信する。

気象データ

 本事業の農場のグリーンハウス内、屋外に設置した気象センサにより、温度、湿度、雨量、日照量を1時間、または10分ごとに測定し、富士通のデータ収集蓄積基盤に蓄積する。

土壌データ

 本事業の農場に設置した土壌センサにより、土中水分量、土中温度、電解質などの情報を1日に3回測定し、富士通のデータ収集蓄積基盤に蓄積する。

市場価格情報

 ベトナム政府女性連合の13人が調査員として事業に参加、各調査員が同市内のスーパーマーケットや市場の1店舗を担当して野菜の販売価格、産地、状態などを調査し、市場価格情報収集用のスマートフォンアプリを使用して送信する。データはインターネット経由で富士通のデータ収集蓄積基盤に蓄積される。

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