グーグル、Linuxカーネル脆弱性に対処する「Android」用パッチ公開--影響は当初予測より小規模か

ZDNET Japan Staff

2016-01-22 10:59

 米国時間1月19日にイスラエルのセキュリティ企業Perception PointらがLinuxカーネルのゼロデイ脆弱性(CVE-2016-0728)を報告したことを受け、Googleが「Android」のパッチを準備したことを明らかにした。

 GoogleでAndroid Securityを担当するAdrian Ludwig氏は21日、Androidのパッチをオープンソースで公開し、パートナー各社にも提供したことを明らかにした。Androidセキュリティパッチレベルが2016年3月1日以降の全端末が対象だという。

 同氏は投稿で、「Nexus」端末は、サードパーティーアプリによってこの脆弱性が悪用されることはないはずだと述べている。また、「Android 5.0」以降も「Android SELinux」のポリシーによりサードパーティーアプリが問題のコードにアクセスできないため問題の影響を受けないほか、「Android 4.4」以前のバージョンを稼働する端末の多くは、Linuxカーネル3.8で導入された脆弱性を含まないと説明している。

 投稿では、Perception Pointが脆弱性を公開する前に、Androidソフトウェアの開発元であるGoogleに情報が伝えられていなかったことにも触れている。Googleは脆弱性の影響について現在調査中だとする一方で、影響を受けた端末の数は、最初に報告された数字よりもかなり少ないと認識していると述べた。Perception Pointは、Android搭載機器の66%に影響するという見解を示していた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]