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日本株展望

産油国の売りが一巡したとはまだ考えられない--WTI原油先物の動きが鍵

ZDNet Japan Staff

2016-01-25 10:33

 1月18日週の日経平均は、産油国と推定される売りで21日に1万6017円まで売り込まれたが、売り物が減少した22日には前日比941円高の1万6958円まで急反発した。日経平均先物を売り込んできた海外ファンドなどが、22日には買い戻しに動いたと推定される。

 原油先物を売り込んできた投機筋も、同じタイミングで原油先物を買い戻したことから、WTI原油先物も急反発した。

 ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が21日の記者会見で、3月に追加緩和を行う可能性を示唆したことが投機筋の買い戻しを促した。また、1月28、29日の金融政策決定会合で、日銀が何らかの緩和追加策を発表するとの思惑も買い戻しを誘った。このことについて、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏が解説する。

産油国の売りがこれで一巡とはまだ考えられない

 1月18日週末のCME日経平均先物が1万7230円まで上昇していることから、1月25日週の日経平均は、上昇して始まると考えられる。先週の日経平均が短期的な底入れを示唆する「長い下ヒゲ」を出したことから、しばらく投機筋から先物への売り仕掛けは入りにくくなると考えられる。

日経平均週足:2015年1月5日~2016年1月22日

(注:楽天証券マーケットスピードより楽天証券経済研究所が作成)
(注:楽天証券マーケットスピードより楽天証券経済研究所が作成)

 ここから産油国の大口売りがもう出ないと仮定すると、日経平均は1万8000円を目指して、徐々に下値を切り上げていく展開になると思われる。産油国筋の売りが出るか否か様子を見ながら、戻りを試す展開になるだろう。

 ただし、産油国の売りが続く可能性もある。産油国のバスケット売りが出れば、投機筋が、先物にもう一度売りを仕掛けてくる可能性も残っている。しばらく日経平均の乱高下が続きそうだ。

WTI原油先物の動きが重要な鍵となる

 1月21、22日に、原油先物が急反発したが、これで原油先物が底入れしたか、まだわからない。仮に原油先物が底入れしても、産油国の売りが今しばらく続く可能性はある。

 2015年8月後半から10月初頭にかけて、産油国から日本株に巨額の売りが出たが、その時期と、WTI原油先物の動きを重ね合わせたのが、以下のグラフだ。

WTI原油先物(期近)の動き:2015年6月1日~2016年1月22日

(注:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成)
(注:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成)

 2015年8月後半から10月の頭まで、日本株に産油国と推定される売りが増えた。WTI原油先物は昨年8月26日に1バレル38.6ドルで目先の底をつけて、9月3日には46.8ドルまで反発したが、産油国と推定される売りは、そこから増加して、10月頭まで続いた。

 1月から再び日本株に産油国と推定される売りが増えている。仮にWTI原油先物の当面の底値が1月20日の26.55ドルになるとしても、これで産油国の売りが収束するかは分からない。

1月25日週の注目指標

  • 日本企業の第3四半期(10~12月期)決算発表 原油急落・中国景気減速・円高が企業業績にどのような影響を及ぼすか見極める。
  • 1月26、27日:米国FOMC(金融政策決定会合) 金融政策の変更はなく、相場材料とならない見込みだ。ただし、足元の世界経済の現状を踏まえた上で今後の利上げをどう考えるか、何らかの示唆があると注目される。

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