敷島製パンは、全社的な業務ならびにシステムの改革プロジェクトを実施、利益追求型の経営を実現する新基幹システム「Smart Pasco System(SPS)」を2015年11月に本稼働させた。IT戦略パートナーとしてプロジェクトを支援したフューチャーアーキテクトが1月25日、発表した。
国内の約5万5000店舗にパンや和洋菓子を展開する敷島製パンは、2020年に創業100周年を迎えるにあたり、2011年より5年にわたり全社的な業務改革を推進してきた。フューチャーアーキテクトは、敷島製パンの経営、業務、ITを一体にとらえた仕組み全体の改革を支援するパートナーとして、構想段階からプロジェクトに参画した。
両社は一体となってプロジェクトを推進し、40年以上使い続け改革の大きな制約となっていたホストシステム(メインフレーム)からオープンテクノロジを基盤にした新基幹システムに全面刷新した。
今回の改革の柱は以下の通り。
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売上重視の体質から脱却し利益重視の経営への変革
業務とシステムを全体最適の視点でゼロベースで見直し、営業部門と製造部門とで個別に管理されていた利益構造を可視化することで、迅速な経営判断を可能にする。
さらに、実績値に基づく統計分析情報と営業見込数値を用いた需要予測など、新たな改革を積極的に組み込み、営業から製造や物流に至るまで一気通貫して利用できる仕組みを構築する。
小売業態の変化や多趣化する消費傾向への柔軟な対応
コンビニや大手チェーン店での取り扱いの増加による販売形態の変化や、多趣化が進む消費傾向に柔軟に対応するため、東京、中部、関西、四国のエリア単位でバラバラだった業務を標準化し、システムやデータも最大限に統合した。