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日本株展望

米景気も息切れか--製造業が低調、非製造業は好調 - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-01-26 11:24

マークイット米製造業景況指数は、ISM指数ほどの悪化は示していない

 英調査会社マークイットが算出している世界各国の製造業景況指数は信頼性が高く、世界中の投資家によく見られている。マークイットが算出するアメリカの製造業景況指数も、ISM指数と同様に足元低下しつつある。ただし、まだ景況判断の分かれ目である50を割り込んでいないので、ISM指数ほど景況が深刻とは見えない。

マークイット米製造業景況指数の推移:2014年1月~2016年1月(速報値)

(出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成)
(出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成)

 景況指数は、集計対象の違いによって、異なる値になるのは当然だ。一般的に、集計対象となる企業の規模が大きいほど、景況指数は高く出る傾向がある。

 マークイットから1月22日に米景況指数(速報値)が発表されている。速報値では、1月は若干の改善を示している。

米住宅価格が上昇トレンドを保っていることも米景気を下支え

 アメリカの消費に影響の大きい4つの指標は、以下の通りだ。

  1. 米住宅価格:住宅価格が上昇傾向にあると、消費に好影響を与える
  2. 米金利:金利低下は消費にプラス影響を与える
  3. ガソリン価格:ガソリン価格低下は消費者の可処分所得を増やし、消費にプラスだ
  4. 米国株:米国は個人の株式保有比率が高く、株高の資産効果が消費に表れる

 上記4要素を見ると、米国株が下がっていることを除くと、3要素が米国消費を押し上げる方向に働いている。金利とガソリン価格の歴史的低下は、消費好調に寄与している。住宅価格は、以下のグラフでわかる通り、足元上昇率が鈍ってきていることは気になるが、まだ上昇トレンドを維持している。

ケースシラー米20都市住宅価格指数:2000年1月~2015年10月

(出所:ブルームバーグ)
(出所:ブルームバーグ)

 リーマンショック時には、米住宅価格の急落が世界不況を引き起こした。今、米住宅価格は堅調を維持している。

<参考:日本の大企業景況指数>

 日本は、大企業製造業、非製造業DIともに、景況判断の分かれ目であるゼロを上回っており好調だ。非製造業が製造業よりも良いのは、米国と同じだ。

大企業製造業・非製造業DIの推移:2012年3月~2015年12月


(出所:日本銀行)

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