「Microsoft Azure Stack」のテクニカルプレビュー、米国時間1月29日に公開

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-01-27 10:47

 当初の予定からは約半年遅れたが、Microsoftはハイブリッドクラウド構築のためのソフトウェア定義インフラストラクチャ「Azure Stack」の最初のパブリックテクニカルプレビューを公開する予定だと発表した。

 Microsoftの担当者が2015年5月にIgniteカンファレンスで示した計画では、プレビューが2015年夏に公開される予定だった。

 しかしようやく、米国時間1月29日に最初のテクニカルプレビューが公開される。担当者によれば、Azure Stackの一般提供は2016年第4四半期になる予定だという。

 一言で言えば、Azure Stackは顧客やホスティングパートナーが自分のデータセンターで動かせるテクノロジの「スタック」だ。この技術は、パブリッククラウドに移行できない顧客や、意図的に移行しない顧客が、オンプレミス向け製品を使って、クラウドコンピューティングが持つ技術上および運用上のメリットを享受できるようにすることを狙っている。

 「Azure StackはAzureの拡張だ。Azureとは体験も同じ、アプリケーションプログラミングインターフェースも同じであるため、「Azure Resource Manager」などのアーティファクトは、AzureとAzure Stackの間でポータブルに利用できる」と、プログラム管理パートナーディレクターであるRyan O'Hara氏は言う。

 Azure Stackの最初のテクニカルプレビューには、ホストOSと、さまざまなサービスを実行できるWindowsとLinuxの多くの仮想マシンが含まれている。ホストOSは特定のバージョンの「Windows Server」ではなく、顧客が選んだ認定ハードウェアコンポーネント上で動作するようカスタマイズされた、Windows Serverテクノロジの集合だ。

 Microsoftは、Azure Stackシステムの構築に利用できるコンポーネントのリストを提供する予定だという。同社は、Azure Stack Technical Preview 1の動作に必要なハードウェア要件を2015年末に公表している。将来はサーバベンダーと協力し、最終的にはあらかじめ設定済みの製品を提供したいとO'Hara氏は述べている。

 MicrosoftがAzure Stackで実現しようとしているのは、パブリッククラウドとプライベ―トクラウドの両方で共通の、標準化されたアーキテクチャをユーザーに提供することだ。Azure StackとAzureには、同じポータル、同じユニファイドアプリケーションモデル、そして同じDevOpsツールが含まれている。

 同社は、2016年第4四半期に正式リリースされるまでの期間に、OSイメージやAzure Resource Managerのテンプレートなどを含むサービスやコンテンツが追加された、一連のテクニカルプレビューをリリースする計画だ。

Microsoft Azure Stackのテクニカルプレビューが米国時間1月29日に公開される

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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