Salesforce.comは米国時間1月26日、「Salesforce App Cloud」のアップデートの一環として「Heroku Enterprise」の一般提供を開始したと発表した。
Heroku Enterpriseは、エンタープライズ向けのPaaS製品であり、2015年9月に開催された「Dreamforce 2015」でその概要が発表されていた。
Salesforce.comでApp Cloudのマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるBrian Goldfarb氏によると、Heroku Enterpriseにはプライベートなネットワークと接続する「Private Spaces」という機能のほか、「Global Regions」や、Heroku Enterpriseに対するシングルサインオン(SSO)を実現する「Integrated Identity」といった機能に対するサポートが含まれているという。
Goldfarb氏によると、Private Spacesはクラウドを利用して安全でプライベートな領域でアプリケーションを稼働させることを可能にするもの。Global Regionsは、顧客の所在地に近いデータセンターでアプリケーションやワークロードを処理することでレスポンスを高速化し、レイテンシを改善するものだという。
Goldfarb氏は「Global Regionsはパフォーマンスに主眼を置いている」と述べたうえで、企業におけるコンプライアンスの向上も実現できるとした。「日本企業であれば、東京のGlobal Regionに接続することが理にかなっているはずだ」(同氏)
またGoldfarb氏は、Heroku EnterpriseのIntegrated IdentityによりApp Cloudは、自社のアイデンティティ管理システムのほか、Microsoftの「Active Directory」といった他のシステムとも連携できるようになると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。