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日本株展望

原油連動相場続く--鉄鋼業の業績レビュー - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-01-27 10:51

鉄鋼株を保有するならば電炉メーカーを優先すべきと考える

 東京製鐵(5423)は、1月8日に今期業績予想を上方修正し、1月22日の第3四半期(2015年10~12月期)決算発表時に自社株買いを発表したことが好感され、1月25日に株価は9%上昇した。26日も日経平均が大きく下がる中で、株価は前日比0.3%高となっている。

 共英製鋼(5440)はまだ第3四半期(10~12月)決算を発表していないが、良好な決算が見込まれ、株価は足元堅調だ。

 一方、高炉3社は、今期業績がさらに悪化する可能性があり、注意を要する。3社ともまだ第3四半期決算を発表していないので、まずは決算内容を確認する必要がある。

高炉は原料安効果が得られる来期に期待

 高炉が使用する鉄鋼石や石炭など原料価格は2年連続で大きく下がった。1月に入って円高が進んだことも、円建てで見た輸入価格を引き下げる。ところが、今期は原料安メリットが出ない。メリットが出るのは来期になる。

 原料価格の低下は、長期的には高炉の業績を押し上げる要因だが、今期は逆に業績を悪化させる要因となる。今期は価格下落前の高値で仕入れた原料在庫が残っており、計算上、“在庫評価損(キャリーオーバー)”が発生するからだ。

在庫評価損(キャリーオーバー)

 高値原料を持ち越しているために総平均法を使った時に発生する利益の圧縮効果をキャリーオーバーという。社内管理会計で計算するもので、正式な会計勘定ではない。

 新日本製鉄(5401)で、キャリーオーバーは上半期に300億円以上発生していたと推定される。通期では、さらに拡大していると考えられる。

 ただし、来期になると、高値在庫が減少しキャリーオーバーがなくなる分、増益率が高くなることが予想される。今期の業績悪化の織り込みが終われば、来期の増益を期待して投資していくタイミングに入ると思われる。

 ただし、現時点で今期の業績悪化が完全に織り込みが済んでいるか分からない。とりあえず、第3四半期の決算発表を待ち、その内容を確認したい。

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