VMwareは予想を上回る四半期決算を発表したにもかかわらず、800人の人員削減に着手している。同社は組織再編で誰が解雇の対象になるのかを明言しなかったが、元従業員がすぐに秘密を漏らした。米国における「VMware Fusion」と「VMware Workstation」の開発担当者全員が解雇されたという。
VMwareの元従業員であるChristian Hammond氏は米国時間1月26日のブログ記事で、「昨日の朝、VMwareのWorkstationとFusionを担当する『Hosted UI』チームが目を覚ますと、仕事を失っていた。これらの製品は、賞を獲得し利益も上げているが、おそらく近いうちにこの世から姿を消すだろう」と述べた。
匿名サイトの「TheLayOff.com」では、ほかの人物も「パロアルトのWorkstationグループとFusionグループの全員が解雇された」と報告している。
VMwareのコーポレートメディアリレーション担当ディレクターを務めるMichael Thacker氏は米ZDNetに対して、次のように述べた。
VMwareは当社のエンドユーザーコンピューティングポートフォリオの全製品の提供とサポートを今後も継続する。これには、今後のバージョンの開発も含まれる。それらの製品には、VMware FusionブランドとVMware Workstationブランドのパーソナルデスクトップ製品も含まれる。当社はFusionチームとWorkstationチームを同じ場所に移動させるつもりだが、Fusion製品とWorkstation製品に対する当社の献身的な取り組みに変わりはない。顧客は今後もVMware製品群を利用して、最も優れた方法で複数のOS上でアプリを実行したり、「Mac」で簡単に「Windows」プログラムを実行したりすることができる。
VMwareは別のコメントで、「特定の事業に関連する役割と責任がほかの地域やオフィスに移されるケースもある。VMwareは今後も、成長製品を重視しながら、ポートフォリオの全製品への投資を続けていく」と述べている。そういうことなら、「FusionチームとWorkstationチームを同じ場所に移動させる」というのは、将来、これらのプログラムの開発が米国外で行われるようになることを意味するように思える。
WorkstationやFusionを使っている人は、代替品に乗り換えるべきなのだろうか。そうなのかもしれない。とはいえ、VMwareは「VMware Fusion 8.x」と「VMware Workstation 12.x」 を2017年2月25日までサポートするので、焦る必要はない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。