知り合いの誰もがスマートフォンを所有しているように思えるかもしれないが、だからといって、人々が新しいスマートフォンの購入をやめたわけではない。市場調査会社IDCの最新の調査報告により、2015年第4四半期と2015年通期の結果が明らかになったが、2015年通期のスマートフォン出荷台数は14億台を上回っている。
IDCの推計によると、2015年の出荷台数は14億3290万台で、2014年の13億170万台から10.1%増加して史上最高を記録したという。そのうち3億9950万台は2015年第4四半期に出荷された。なお、2014年同四半期の出荷台数は3億7780万台だった。
IDCで「Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker」担当のシニアリサーチマネージャーを務めるMelissa Chau氏は、次のように述べている。「たいていの場合、スマートフォン市場での会話はサムスンとAppleを中心に展開されるが、Huawei(ファーウェイ)が2015年第4四半期と2015年通期に示した強さは、国際ブランドとして同社がどれほど成長したかを物語っている」
Appleは、出荷台数が7480万台に達して、過去最高の成功を収めた四半期だったのに対し、Huaweiは、前年比の成長率が37%で、ベンダー上位5社の中で最も力強い成長を遂げた。Huaweiは、2015年の出荷台数が1億800万台で、スマートフォンの年間出荷台数が1億台を超えた史上4番目のベンダーでもある。スマートフォンの年間出荷台数が1億台を超えた他のベンダーは、Appleとサムスン、Nokiaの3社だ。
Appleの売上高と市場シェアが横ばいになるのは前々から明らかだったが、これは主に、すべてのベンダーの中で平均販売価格(ASP)が最も高いからだ。他のスマートフォンがほぼ同じ機能を半分の価格で提供している。
サムスンは首位を守り、2015年の出荷台数は約3億2500万台、市場シェアは22.7%だった。だが、同社の前年比成長率は2.1%にとどまった。2014年の市場シェアは、サムスンが24.4%で、Appleが14.8%だった。Appleはサムスンと闘い続けているが、サムスンはHuaweiやLenovo、Xiaomi(シャオミ)の脅威にも直面している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。