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アマゾンの次なる野望--ロボットで倉庫を完全自動化 - (page 2)

Nick Heath (TechRepublic) 翻訳校正: 編集部

2016-02-02 06:15

 Kiva Systemsの技術的な共同設立者であるPeter Wurman氏を含むAPCチームの主要メンバーは、報告書の中で「近年になり大幅に進歩したロボット工学は、近い将来に倉庫の出荷業務やロジスティクスの大部分を自動化できるだけの潜在能力を秘めている」と述べている。ちなみにKiva SystemsはAmazonに買収され、現在はAmazon Roboticsとなっている。

 「APCで課せられた倉庫でのロジスティクス業務は、現存または近未来の技術を応用すれば、ロボット化が検討されている他の分野よりも早期に自動化できる可能性があると確信している」(報告書)

 しかし、チームはこうした楽観的な見解を述べつつも、ピックアップ業務の自動化を実現するには「確固たる科学的進歩」が必要だと留意している。チームによると、APCで好成績を収めるには、ロボットアームと動作プログラムを開発するという標準的なアプローチでは不十分だという。

ピックアップロボットの開発競争

 現在、世界中のロボット工学の専門家がピックアップ業務の自動化に取り組んでおり、多くの進展がみられている。先頃、欧州の研究チームが24秒以内に商品をピックアップできるシステムを公開した。Amazonフルフィルメントセンターの従業員が商品のピックアップに要する時間は5秒から10秒なので、ロボットが人間の速度にまた一歩近付いたことになる。

 それとは対照的に、APC参加チームのロボットは商品のピックアップに1分30秒以上を要していた。ただし欧州のロボットも、Amazonフルフィルメントセンターとはまったく異なる、単純化された環境でテストされている点に留意が必要である。ロボットに与えられた課題は、複数のパレット間で缶を移動させるだけという単純なもので、種類も形状も異なる商品が大量に陳列された棚を相手にしたわけではなかったのだ。

 とはいえ、欧州の研究チームが開発した把持アーム(自律型フォークリフト「Autonomous Picking & Palletizing(APPLE)」の一部となる)は、APC参加チームが苦戦した商品を掴むという動作において、革新的なアプローチを実演してみせた。

 APPLEは、まず把持アームの先端に取り付けられた2本の「指」で商品を掴む。商品を掴む力は、指先のセンサによって適正な強さに保たれる。すると、商品は指に内蔵されたコンベヤーベルトで指と指の奥まで引き込まれ、確実に保持される。このロボットは人間のいる場所で安全に作業でき、商品を適切な力で確実に掴めるという点で、ピックアップロボットが共通して直面する問題を見事に克服してみせた。

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