Aterm SA3500G
ラックは1月29日、NECプラットフォームズが同日発売したセキュリティアプライアンス「Aterm SA3500G」に、ラック独自のセキュリティ技術情報を提供していることを明らかにした。
Aterm SA3500Gは、不正なネットワークアクセスや標的型攻撃に対する高度な防御機能を持ち、かつ大規模なネットワーク構成の変更や複雑なシステム構築を行うことなく導入、運用が可能な中小規模事業者(SMB)市場向けセキュリティアプライアンス。ラックは同製品の開発に参画し、同社が1995年の情報セキュリティ事業開始から20年以上の実績で培ってきた技術を提供することで、より強固なセキュリティを実現するという。
具体的には、同社が運営する日本最大級のセキュリティ監視センター「JSOC(ジェイソック)」が、侵入検知システム(IDS)や侵入防御システム(IPS)に配信している攻撃分析情報「JSIG(ジェイシグ)」を提供。なお、JSIGはこれまで大企業向けのハイエンドなセキュリティ機器に対しては提供されていたが、SMB向けのセキュリティアプライアンスに提供することは初めての取り組みとなる。また、国内約850社のセキュリティ監視や、緊急対応サービス「サイバー119」の調査などから得られた不正なURLの情報についても提供を行う。
昨今では、セキュリティ対策への関心がSMB市場においても高まっているが、中小規模事業者の中にはセキュリティ対策に精通した技術者の不在や、複雑なシステム構築を行うことが難しいといった課題もある。ラックでは、この新しいセキュリティアプライアンスにより、セキュリティ対策が遅れ気味であった中小規模事業者の情報セキュリティ対策が進み、安心、安全な事業運営の実現に貢献できることを期待するとしている。