NTTデータは2月1日、同社のデータセンターとAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureを専用線で直接接続する「マルチクラウド接続サービス」を2月1日から提供すると発表した。クラウドサービスの拡充を図り、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドのニーズに対応するとしている。
サービスリリースの背景に、既存のITとクラウドサービス間、あるいは複数クラウドサービス間を信頼性を保ちながら接続することが課題になっていることがあるという。
マルチクラウド接続サービス概要
NTTデータは、自社のデータセンターとAWSやAzureの間を専用線で接続するサービスを提供することで、安全性や信頼性を担保しつつ、複数のクラウドサービスや自社システムを連携させるハイブリッドクラウド、マルチクラウドを利用したいという顧客のニーズに応える。
今回、複数の通信会社の回線、ネットワーク機器を物理的に冗長化することにより、可用性の高いネットワーク環境を利用できるようにした。低価格、短期間でのサービス利用もしやすくする。
また、AWSやAzureのアクセスポイントにおいて、ユーザー自身が回線の手配や追加ラック契約など追加設備を用意することは不要になる。NTTデータを通じた割安な契約で入手できるため、低価格でサービスを利用できる。
また、最低利用期間を1カ月と設定しているため、試験や開発環境としてや移行など多岐の用途での利用も想定している。
NTTデータは今後、国内のクラウド市場の拡大とともに、企業にとって選択肢が広がる一方で、多様なクラウドサービスの適切な評価と選定、運用管理がより困難になると見ている。顧客の事業パートナーとして、複数のクラウド基盤の最適化や運用管理を支援する新サービスを開発し、順次発表していく予定としている。