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日本株展望

マイナス金利が銀行、生損保、その他金融に与える影響 - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-02-02 11:02

マイナス金利が銀行に及ぼす影響

 まず、結論から申し上げよう。3メガ銀行へのマイナス影響は限定的と考えられる。2月1日の3メガ銀行の急落は過剰反応であり、投資資金に余裕のある方にとっては良い買い場になっていると判断できる。

 ただし、中小金融機関や地方銀行には、重大なマイナス影響が及ぶところもある。今、買い増しするならば、3メガ銀行に絞った方が良いだろう。ゆうちょ銀行(7182)にもマイナス影響が大きいので、注意を要する。

 さて、それでは、その理由を説明しよう。銀行の収益が何から成り立っているか、基礎からじっくり説明する。

銀行は何から収益を得ているか

 伝統的な商業銀行の利益は、預金と貸金の金利差(利ざや)から得られる。長期金利が0.06%まで低下すると、利ざやにさらなる縮小圧力が働き、そのマイナス影響を、すべての銀行が受ける。

 ただし、長期金利が0.06%になっても、預貸金利ざやが限りなくゼロに近づくわけではない。2月1日の銀行株急落は、国内の利ざやがゼロになるという恐怖から出た売りだったと思われるが、そうはならない。そこをきちんと理解していただく必要がある。まず、銀行の利ざやが何から生じているか解説しよう。

 預貸金利ざやは、以下の2つの要素から構成されている。

 <利ざや>=<長短金利差>+<信用力の差>

 長期金利の低下によって、長短金利差に起因する利ざやは消滅しつつあるが、信用力の差に起因する利ざやはなくならない。

<長短金利差>

 期間の短い預金で集めたお金で、期間の長い固定金利の住宅ローンを貸せば、長短金利差分、利ざやが得られる。ただし、長期金利が0.06%まで下がった現在、長短金利差では利ざやが得られなくなってきている。

<信用力の差>

 銀行は信用力が高いので、低い金利(預金金利)で資金を調達できる。そのお金で中小企業や個人に貸し出しを行うと利ざやが得られる。信用力の差が利ざやの源泉となっている。

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