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日本株展望

短期的な反落リスクには注意が必要

ZDNet Japan Staff

2016-02-03 11:00

 2月2日の日経平均は、前日比114円安の1万7750円だった。日銀のマイナス金利導入がサプライズで世界的な株高につながったが、徐々にサプライズ効果が縮小しつつあるように思われる。

 楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏は、日経平均は長期投資で買い場との判断は変わらないが、一本調子の上昇は見込めず、短期的に急落することもあり得るので、注意を要するという。

WTI原油先物がこのまま落ち着くとは考えにくい

WTI原油先物(期近)推移:2015年10月1日~2016年2月1日

WTI原油先物(期近)推移

 1月初めから一斉に売られてきた世界中のリスク資産(株式、商品先物、高金利通貨、ハイイールド債など)が足元、一斉に反発してきている。きっかけは3つある。

  1. ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が3月にさらなる追加緩和を実施することを示唆
  2. 日銀がサプライズとなる追加緩和(マイナス金利導入)を実施
  3. WTI原油先物がリバウンド

 ただし、これで世界経済への不安がなくなったわけではない。1~3は、リスク資産に空売りを積み上げてきた投機筋に空売りの買戻しを強いる効果はあった。ただし、実態経済がすぐに改善に向かうわけではなく、空売りの買い戻しが一巡すれば、再び売られるリスクもある。

 心配なのはWTI原油先物だ。足元、投機筋による空売りの買い戻しで反発しているが、世界的な原油の供給過剰に変化が出ているわけではない。米国の原油在庫が過去最高水準に積み上がり、タンカーに積載されている洋上在庫も増えている現状を考えると、このまますんなり原油価格の波乱が収まるとは考えられない。

 米国のシェールオイル生産は少しずつ減少に向かうと考えられる一方、イランなど中東原油の増産は続くと考えられる。原油先物の下落が世界の金融市場に不安を与える局面はまだ残っていると考えられる。

円高リスクが消えたわけではない

 日銀のマイナス金利導入を受けて、円安(ドル高)が進んだ。黒田日銀総裁は、「必要ならばさらに金利を引き下げる」とマイナス金利のマイナス幅を拡大することも辞さない構えだ。ただし、それだけで、本格的な円安トレンドが復活するとは考えられない。

ドル円為替レートの推移:2015年10月1日~2016年2月2日

ドル円為替レートの推移

 日銀が追加緩和を実施することに加え、米国FRB(中央銀行)が複数回にわたり利上げを実施しないことには、さらなる円安進行は見込めないと考えられる。

 米景気については、雇用が好調なものの、ドル高や原油安の影響を受けて、製造業の業況が悪化してきていることが気がかりだ。10~12月に続き、1~3月も米景気は減速が続く可能性があり、3月の追加利上げは困難になりつつある。

 昨年12月の米利上げが、世界的な金融市場の混乱につながったことから、さらなる利上げにFRBは慎重にならざるを得ない。当分、FRBによる利上げは実施されないと考えるべきだ。米金利の上昇を見込んで、円安(ドル高)が進んできているだけに、米利上げが当分ないということがコンセンサスとなれば、再び、円高(ドル安)が進む懸念が生じる。

 窪田氏は、2016年の為替レートは1ドル115~123円の範囲で動くと予想しているという。

長期投資で買い場との判断は変わらない

 今日は、短期的な反落リスクについて解説したが、それは、あくまでも短期的な見通しだ。長期的に日本株が買い場との判断は変わらない。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

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