アクセンチュア、デジタル化へ人材をアップデート:研修に8億4100万ドルを投資

NO BUDGET

2016-02-04 07:00

 アクセンチュアは2月1日、社員研修や社員の専門領域強化・開発に対して2015年の会計年度で8億4100万ドルを投資し、全社で1500万時間(社員平均40時間以上)の研修を実施したことを明らかにした。同社ではデジタル領域における専門性のさらなる強化を図るべく、37万3千人の社員に対する研修プログラムの再構築に着手しており、社員が顧客や社会にとって必要なアイデアを創出し、イノベーションの促進させるための専門スキル開発を推進しているという。

 アクセンチュアの研修領域における主な投資対象は、「アクセンチュア・コネクテッド・ラーニング」と呼ばれている。デジタル環境を活用した座学研修を基本として、社員に専門知識や社内外の世界的な権威から知識を吸収できる機会を提供する。2015年の会計年度の期初に導入されて以来、幅広い分野における高度な専門スキル開発につながり、変化の速いビジネス要件を満たす迅速な対応が可能になったという。また、データサイエンティスト、ビジュアル デザイナー、インフォメーションアーキテクトなど専門性の高い社員に対しても、必須となる業界最先端のスキル開発、キャリア向上の機会拡大を可能としている。

 アクセンチュア・コネクテッド・ラーニングの具体的な構成は以下の通り。

コネクテッド・クラスルーム

 50以上のコネクテッド・クラスルームが設置されており、全世界の社員が、アクセンチュアの上級役職者や各分野の世界的権威が講師を務める講義を受講できる。アクセンチュアは2016年に、バーチャルなコネクテッド・クラスルーム数を100以上に倍増させる計画。

オンライン・コースとラーニング掲示板

 各分野の専門家が主催するオンライン・コースは2万4000コース以上、ラーニング掲示板が900以上開設されており、最高の情報やアイデアの共有が可能。場所や時間的な制約に縛られることのないオンライン・コースでは、従来の座学環境とは異なる能力開発の機会を提供している。

研修センター

 インドのバンガロール、マレーシアのクアラルンプール、イギリスのロンドン、スペインのマドリード、米国イリノイ州のセント・チャールズ(シカゴ郊外)の世界5地域に設立された研修センターでは、従来の座学研修を通じた人材開発なされている。

プロフェッショナル・コミュニティ

 アクセンチュア・コネクテッド・ラーニングには、100以上のプロフェッショナルのコミュニティが最新の学習環境として追加され、例えばソフトウェアエンジニアリングなどの業務や金融などの業界に関わる世界中の社員が活発な意見交換が可能という。社員はプロフェッショナルコミュニティを通じて、継続的な能力開発や必要となる解決策、アイデアやコラボレーション、イノベーション、過去の教訓、業界知見などを求め、アクセンチュアのグローバルネットワークを活用しているという。

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