スマートシティでは、「長期的な繁栄を促進するために、あらゆるセクターがテクノロジとデジタルに習熟する必要がある」と同氏は話した。これはパブリックセクターとプライベートセクターの両方が取り組むべき問題だ。さらに、考え方やこれらの問題を解決する仕事に当たる人材の訓練方法を変えることも必要である。
「これを実現するためには、新しい種類のスキル、新しい種類の才能が必要だ。都市がやるべきことは、最高の企業と最高の才能を誘致することだ。技術革新、新たなビジネスを推進する能力、パブリックセクターとプライベートセクターの橋渡しをする新しい方法を推し進める能力。これらはすべて新しいスマートシティを作り出す基本計画の一部である」(同氏)
都市がスマートシティになるためには、まずインフラストラクチャを拡張する必要がある。これには、その実現に必要な職業スキルを持つ人材が不可欠だ。具体的には、インフラストラクチャを構築するスキルと、都市に追加されたテクノロジから収集されるデータを利用するスキルの両方が求められる。
将来、最も必要とされるIoT関連の職種
未来のスマートシティでは、以下の職種が求められると考えている、とBeliveau-Dunn氏は述べた。
- ロボット工学専門家
- サイバーセキュリティアナリスト
- 3Dプリント技術者
- 仮想現実設計
- ネットワークプログラマー(SDN)
- 機械学習サイエンティスト
- インダストリアルネットワークエンジニア
- カスタマーメーカー
- 神経移植技術者
- プロフェッショナルトライバー(特定のプロジェクトのためにチームを編成することを専門とするフリーランスのプロフェッショナルマネージャー)
- デジタル人類学者
- プラットフォーム開発者
- ビジネス変革実践者
- クラウドアーキテクト
- データサイエンティスト
- 都市革新/都市機構
機械学習は将来、人間の学習の中核をなすようになり、仮想現実が新しい学習方法を人々に提供するだろう。
「適切な逸材がいなければ、そして、そのような逸材が変革を実行する手助けをして、これらのことを実現しやすいようにしなければ、そうした未来は実現しない。それをやり遂げるには、皆がこの取り組みに参加する必要がある。新しい形のコミュニティーを作り出すには、集団で協力する必要がある」(同氏)
Cisco SystemsのIoT Talent Consortiumの目的は、IoTのさまざまな課題をすべて検討して、それらを必要となるスキルとマッチングし、主要な教育機関と協力してこれを実現することだ、と同氏は述べた。
「われわれは、彼らが毎日行う仕事の中で人材を開発するためのよりスマートで新しいアプローチを作り出そうとしている。これをうまくやった国家や都市、地域が最も繁栄すると私は考えている」(Beliveau-Dunn氏)

提供:Cisco Systems
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。