統合バックアップソフト「Arcserve UDP」新版、仮想化と災害対策で機能強化

鈴木恭子 2016年02月04日 13時41分

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 Arcserve Japanは2月3日、統合バックアップ/リカバリソフトの新版「Arcserve Unified Data Protection(UDP) v6」を発表した。2月29日から受注を開始し、3月3日から出荷する。税別価格は、1年間の保守サポート込みで10万円から。

Arcserve Japan 社長 江黒研太郎氏
Arcserve Japan 社長 江黒研太郎氏

 会見で社長の江黒研太郎氏は、「Arcserve UDP v6は、特に仮想化と災害対策に注力して機能強化を図った。物理環境と仮想環境が混在する中規模環境からは、これらのニーズが高い」とコメントし、バックアップデータ量が数十テラバイトの中規模環境に最適化されていることを強調した。

 Arcserve UDPは、OSを含めたハードディスク全体のデータを丸ごと保存する「イメージバックアップ」を実行する。コンポーネントは、物理マシンと仮想マシンのバックアップを実行する「エージェント」、スケジュール管理と操作画面を提供する「統合管理サーバとコンソール」、バックアップデータの格納庫を提供する「復旧ポイントサーバ」で構成されている。

 最新版のArcserve UDP v6では、「業務継続性」「バックアップ運用の自動化」「Linuxバックアップ」の3ポイントが強化された。

Arcserve UDPのフォーカスエリア
Arcserve UDPのフォーカスエリア

 「業務継続性」では、本番サーバの障害時に復旧ポイントを参照する仮想マシンを作成し、本番サーバの代わりに起動する「インスタントVM」が搭載された。これにより、本番サーバの障害時でも、リストアを待たずに業務を継続できるほか、バックアップデータの有用性をすぐに確認できる。

Arcserve Japan ソリューション統括部 シニアコンサルタント 渡辺敬彦氏
Arcserve Japan ソリューション統括部 シニアコンサルタント 渡辺敬彦氏

 ソリューション統括部シニアコンサルタントを務める渡辺敬彦氏は、「これまでの災害対策ではバックアップデータからデータを抽出し、仮想ディスクを作成していた。そのため、バックアップデータ領域と仮想領域の両方でディスクが必要だった。しかし、インスタントVMはバックアップ済みのイメージファイルさえあれば、事前の仮想マシン作成や復旧メディアを準備する必要なくリストアできる」と説明する。Windows/Linuxのほか、仮想環境と物理環境でもリストアが可能だ。

 バックアップ運用の自動化では、ジョブを実行、監視する運用ツールとの連携を容易にする「コマンドラインインターフェース」が提供される。コマンド操作でバックアップ、リストアを実行できるため、ジョブネットに組み込んで、システム運用の一部としてイベントドリブンなバックアップが可能。作成済みプランやファイル、仮想マシン単位で指定し、バックアップとリストアが実行できる。

コマンドはWindowsのPowerShell環境で利用できる
コマンドはWindowsのPowerShell環境で利用できる
コマンドラインインターフェースの利用方法
コマンドラインインターフェースの利用方法

 Linuxバックアップの強化では、Windowsサーバと同等のバックアップと管理ができるようになった。これまでLinuxは定期的なフルバックアップが必要だったが、復旧ポイントサーバへの集中バックアップが可能となった。これにより、初回のフルバック以降は増分のみをバックアップする増分バックアップやデータの重複排除といった機能も利用できるようになった。

 物理的に壊れたサーバのデータを異なる機種のサーバに復旧する「インスタントBMR(ベアメタル復旧)」機能で、復旧作業をリモート環境から操作できる。渡辺氏は「これまではシステムとデータの完全復旧まで業務の再開ができないといった課題を抱えていたが、Arcserve UDP v6ではこの課題が解決された」と語る。

 最新版は処理性能も大幅に向上している。バックアップとリストアの処理の見直しにより、前版(v5)と比較し、「ベアメタル復旧」によるサーバ復旧(ディスク読み取り時間)は75%の時間短縮、また「仮想マシンの復旧」では、スループットが最大28%向上した。さらに、復旧ポイントのコピー(アーカイビング)速度は、54%向上しているとのことだ。

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