一方、スマートマシンの場合は、ロボットや自動運転車など多くは状況に応じて自らが判断して移動するマシンであり、ネットワークが途切れた場合、マシンを制御できなくなる可能性がある。自動運転車やロボット、ドローンが高速で移動しながらでも、高信頼で低遅延であり通信可能なミッションクリティカル型のネットワーク設計が求められていくことになるだろう。
2020年以降に5Gが提供される計画が進められているが、たとえば、スマートマシン用の通信帯域を確保するといった検討をする必要性も出てくるだろう。もしくは、無線と5Gといった複数の通信接続により安定性や信頼性を確保するダイバーシティ通信といった選択肢も考えられるだろう。
Googleは、すでに、ドローンを活用した5Gネット通信を実験を進めているように、今後、ドローンやロボット、自動運転車など、5Gによる接続実験が進んでいくことが予想される。
スマートマシンの多くは、クラウドサービスとも連携するようになり、収集したデータやカメラの映像など、膨大なデータを蓄積するようになる。これらの蓄積されたデータや映像を活用するデータ活用ビジネスはさまざまな可能性を秘めている。
機械学習や画像認識、音声認識、自然言語処理など、共通プラットフォーム上で動作する「AIプラットフォーム」との連携により、自律的に動作するスマートマシンが実現する。