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日本株展望

ドル円為替レートの適正水準はどこか

ZDNet Japan Staff

2016-02-10 11:01

 2月9日の日経平均は918円安の1万6085円だった。一時1ドル114.21円まで円高が進んだことが、嫌気された。9日は、日本の長期金利(新発10年もの国債利回り)が、ついにマイナス0.0227%とマイナスになったことが話題になった。日本でマイナス金利が広がっているのに円高(ドル安)が進むのは、ドル金利の先高感が低下しつつあることが原因と考えられる。

 米FRBが3月だけでなく、6月以降も追加利上げを見送るとの予想が広がれば、1ドル110円に向けて円高が進む可能性も否定できない。今回は、「ドル円為替レートの適正水準」について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

日本の長期金利はマイナスまで下がったが、それでも日米長期金利差は広がっていない

 米FRB(中央銀行)は、昨年12月に利上げを実施した。一方、日銀は1月にマイナス金利導入に踏み切った。これを受けて日本の長期金利は急低下し、10年金利までマイナス圏に突入した。

 日米で金融政策の方向が異なるので、日米長期金利差が拡大しているイメージをお持ちの方もいるかもしれない。事実は異なる。米国は利上げを実施したが、それでも米長期金利は低下が続いている。その結果、日本の長期金利がマイナスになっても、日米長期金利差は、拡大しなくなっている。

日米長期金利の推移:2011年9月26日~2016年2月9日

日米長期金利の推移

日米長期金利差と、ドル円為替レートの推移:2011年9月26日~2016年2月9日

日米長期金利差と、ドル円為替レートの推移

 2013年は、日米長期金利差の拡大を受けて、円安(ドル高)が進んだ。ところが、2014年以降は、日米長期金利差が縮小する中で、さらなる円安が進んだ。2014年以降は、米利上げで将来ドル長期金利が上昇する期待を織り込みながら、円安(ドル高)が進んでいたと解釈することができる。

 ところが、最近になって、米国が追加利上げを実施するのは困難な情勢になってきている。それが、最近、為替が円高(ドル安)に転じている理由と考えられる。

 米国が今年、複数回にわたって利上げを実施すれば、米長期金利にも上昇圧力がかかる可能性があるが、米景気がやや減速しつつあること、資源価格の急落によって米国でもインフレ率低下が進んでいること、米利上げが世界の金融市場を不安定にするリスクが高まっていることを考えると、米FRBが追加利上げをするのは困難な状況といえる。

 窪田氏は、今年は、年末に1回だけ米FRBが利上げを行うと予測しているという。

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