マルウェア博物館サイトが開設、MS-DOS時代の悪夢を追体験できる?

Liam Tung (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2016年02月14日 06時30分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 昔流行したマルウェアに感染する経験を追体験できるサイト、「Malware Museum」(マルウェア博物館)がオープンした。

 最近のマルウェアによる攻撃は、たいていの場合ウェブサイトのリンクをクリックすることで感染し、ネットバンクのパスワードを盗まれるか、ファイルを暗号化されて、Bitcoinでの身代金支払いを要求されるという結果で終わることが多い。

 しかし、マルウェアの作者は昔から金銭的な見返りを求めていたわけではない。Internet Archiveに新たに開設されたMalware Museumを見れば分かるとおり、1980年代から1990年代にかけての、マルウェアがフロッピーディスク経由で感染していた時代には、マルウェア作者は創造性のひらめきを破壊という形で発揮していた。

 このアーカイブは、F-Secureの最高調査研究責任者であるMikko Hypponen氏と、Internet ArchiveのキュレーターであるJason Scott氏が提供したものだ。

 例えば当時のマルウェアである「Casino」を見れば、マルウェア作者の動機が今とはまったく違っていたことが理解できる。

 Casinoは、被害者のディスクを破壊するという意味では、悪質なマルウェアだった。しかし、このマルウェアはファイルのコピーをRAMに保存しておき、ジャックポットのゲームをプレイして勝てばファイルを取り戻せるという「最後のチャンス」をユーザーに与えていた。


Casino(別名Disk Destroyer)は、ゲームをプレイしてジャックポットを取れなければファイルが消されるというウイルスだった。
提供:Internet Archive Malware Museum

 このマルウェアが当時のIBM PCで動作するところを見たければ、Malware MuseumでCasino(Hypponen氏は「Disk Destroyer」と呼んでいる)のゲームをプレイすることができる。これは、同サイトがMS-DOS用ゲームのアーカイブを提供するために最近リリースしたエミュレータ「DOS Box」を利用したものだ。

 Hypponen氏によれば、ユーザーが安全に体験できるように、公開されているウイルスの「破壊的な処理」は除去されているという。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化