統合とネットワーク
VSAN 6.2ではさらに能力を引き出せるよう、SAPレディとなっており、「VMware Horizon」との統合機能も強化される。これはVMwareを採用している企業にとって素晴らしいニュースと言えるはずだ。
Virtual SANのコアを介したネットワークにより、VSAN 6.2は純粋なIPv6サポートを提供できるようになる。ユーザーはIPv6オンリーというモードでVSANを運用し、すべてのネットワーク通信をIPv6ネットワーク経由で行えるようになる。
その重要性はどこにあるのだろうか?VSANは急速に成長しているため、VMwareの戦略を推し進める上で重要なコンポーネントとなるのだ。
Forrester ResearchのRichard Fichera氏は、「大規模なVM環境を有している場合、VSANはここ数年で実験的なものから極めて成熟度の高い製品に発展してきた」と述べるとともに、「このためVMware環境をサポートするストレージのアップグレードを考えているのであれば、今こそVSANに着目すべき時だ」と述べた。
まとめ
- VSAN 6.2によって新しくデータ重複排除機能と圧縮機能がもたらされるものの、データ重複排除機能はオールフラッシュ環境でのみ利用可能となる。ハードディスクも将来的にサポートされるだろうと期待を抱く人がいる一方で、VMwareのBacon氏は、未来の配備環境として同社がオールフラッシュを見据えていると述べている。
- QoS機能の充実により、運用管理者はパフォーマンスや容量のモニタリングを含む可視性の向上や管理機能の向上という恩恵を受けられるようになる。
- IT部門の意思決定者は、VSAN 6.2で新たなパッケージオプションと価格体系が利用可能になった点に留意し、意思決定時に検討することを忘れないようにしてほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。