
7.サバイバルロボット
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の知能システム研究室(LIS)の研究者たちは、遺伝的アルゴリズム(GA)を搭載した複数の円筒型ロボットを使って、競技エリア内に配置した食料源の発見を競わせるという実験を行った。これらのロボットには、食料源に横付けしたことを検出する接地センサのほか、青い色で光るライトと、他のロボットが出す光を検出するカメラが搭載されており、初めのうちはランダムに青い光を放つようになっていた。数世代の進化を経て、それぞれのロボットは他のロボットの光を情報として利用し、効率的に食料源に横付けするようになった。しかし、食料源はすべてのロボットが横付けできるほど大きなものとなっておらず、ある種の枯渇状態が作り出されていたため、50世代後には食料の近くで光を消すロボットが増えていったという。