IBMが自社のアプリとサービスでのブロックチェーン技術の利用に向けて取り組んでいるが、Microsoftも「Azure」クラウドサービスでブロックチェーンの取り組みを進めている。
ブロックチェーンは暗号通貨のBitcoinを支える技術だ。だが、それ以上の可能性を秘めている。ブロックチェーンは、暗号通貨だけでなく、他の記録についても完全な取引履歴を保存できる分散、共有型レッジャー(元帳)だ。そのため、銀行や金融関連を中心に多数の企業がブロックチェーンに関心を持っている。(ブロックチェーン技術は著作権とIP、デジタル契約管理、雇用記録などでも利用できると言われている)。
Microsoftは「Azure Blockchain as a Service(BaaS)」としてこの分野に進出しており、2015年11月にConsenSysと提携して、「Ethereum Blockchain as a Service(EBaaS)」を発表した。現在、マーケットプレイスでパッケージ化したBaaSを提供している(Go Ethereum on UbuntuとVM running BLockApps STRATO)。
最近の動きとしては、C++ Ethereumクライアントのテストを行い、現在Windows Server上でのEthereumの提供に向けて取り組んでいるという。Microsoftはまた、暗号レッジャーソフトウェアのRippleとも協業し、UBSやCredit Suisseなど11の銀行とブロックチェーンが関連した実証実験を行ったという。
Microsoftは2016年1月下旬、Azureの「DevTest Labs」のラボ環境のプレビューを公開している。ブロックチェーンが関連したサービスとパートナーは仮想マシンからブロックチェーン技術を切り離すことができる。
Azure BaaSの短期的な目標は、認定されたブロックチェーンマーケットを2016年春までに導入することだ。一部の限定的な企業を選ぶというより、さまざまなタイプのブロックチェーンパートナーを加えることにフォーカスしているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。