東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2月17日、Amazon web Services(AWS)が提供するAWS Partner Network(APN)「テクノロジーパートナー スタンダード」に加入したと発表した。
今回の包括的な取組みの内容は以下の通り。
グローバルIoT(Internet of Things)プラットフォームの構築
「つながる工場」をコンセプトに、IoTを用いたサプライチェーンの高度化を実現。例えば、納品先工場での在庫量を正確に把握することにより、タイムリーな原材料提供を可能とする仕組を構築することができる。
これにより、将来的にVMI型(Vender Management Inventory:在庫を減らすための手法の一つで、ベンダーがユーザーのために在庫管理をすること)、サービス型事業へのビジネスモデル転換を図っているユーザーを支援する。また、全世界で利用実績のあるAWSをベースとすることにより、グローバル拠点を含めた一括管理ができ、サービス化されたAWS IoTや、アプリケーションをビルドして実行する基盤「AWS Lambda」の活用により安価かつ迅速に運用環境を構築するとアピールする。
CSV on AWS
製薬・医療機器業界特有のシステム利用のためのCSV(コンピュータ化システムバリデーション)適用のため、AWSの環境用のリファレンス文書(利用手引き)をB-EN-Gを含めたAPN 5社で共同策定し、2016年2月下旬からユーザーの無償提供を開始するるとした。
今回の活動をベースに、MCFrameを含むB-EN-Gが取扱うERP製品用の対応リファレンスを作成するため、今後、製薬・医療機器業界向けにクラウド環境での導入を加速させる。
さらに、生産・販売・原価管理パッケージ「MCFrame」と海外拠点向けERP「A.S.I.A.」については、APNのネットワークを活用して、グローバルでそれぞれの業界・業種のソリューションやサービスを提供している他のパートナーと連携し、AWSベースでのクラウド環境化実現を支援する。製薬・医療機器業界に続いて、化粧品・食品業界や小売・流通業界などへの展開も検討しているという。