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NTT Com、IoT技術の検証環境を運用開始--相互接続性、動作安定性などを評価

NO BUDGET

2016-02-19 07:00

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2月18日、モノのインターネット(IoT)の活用とサービスの信頼性、安全性、経済性、効率性を高めるための技術検証環境「グローバルクラウドIoTテストベッド」の運用を開始した。

 IoT関連の技術や製品を持つハードウェアとソフトウェアのベンダー、システムインテグレーター(SIer)など11社が参加し、技術の検証に取り組む。検証成果については、NTT Comのサービス開発と改良に役立てるだけでなく、各業種業界の企業や団体に広く共有するという。

 IoTを活用するためには、デバイス、通信機器、ネットワーク、クラウド基盤、データベース、アプリケーションのそれぞれに、より高度な先進技術を搭載していくことが求められる。また、制御対象となる機器類の悪用や暴走、情報漏えいなどを防ぐ技術も必要だ。

 今回の取り組みは、そうした技術の開発と導入を推進するため、NTT研究所の先端技術や、国内外のベンダーが開発する新技術、新製品をNTT Comのネットワークやクラウドと組み合わせて実際に動作させ、その実用性や性能などを評価検証。技術の改良や実装方法の改善、オペレーション手法の開発などを各社と共同で推進していく。

 参加企業には、NTT Comのクラウドサービス「Enterprise Cloud」とグローバルVPN「Arcstar Universal One」を無償提供し、各社の最新の技術、製品、サービスを組み合わせて実装に取り組む。相互接続性、動作安定性、処理性能、データ解析精度、運用性などを評価検証し、IoTの利便性と安全性を向上する技術やサービスを開発していく。

IoTテストベッドのシステム構成
IoTテストベッドのシステム構成(NTT Com提供)

 今回の取り組みで実施される技術検証のテーマは次の通り。

プロトコル変換ゲートウェイを用いたLANとWANの接続テスト

 「CC-Link IE」「PROFINET」「EtherNet/IP」など、産業用Ethernetと呼ばれるベンダー固有の通信プロトコルを通信機器で標準プロトコル(OPC UAなど)に変換し、NTT Comのクラウドへ光ファイバーやモバイル回線で送信し、実際の通信速度やデータ処理性能の限界を測定する。

多拠点大量データの伝送とリアルタイム処理性能テスト

 さまざまなベンダーのデバイスから送信される大量のデータを損失することなく確実にクラウドで受信し、リアルタイムに処理、蓄積できるネットワーク制御技術やミドルウェア、データベースシステムなどをNTT Comのクラウドネットワーク基盤上で動かし、データ処理性能や動作の安定性、実用性を検証する。

エッジコンピューティング技術の実装テスト

 多数のセンサやカメラが取得する大量のIoTデータの高速リアルタイム解析を低コストで実現するため、データ蓄積処理機能をクラウドのほか通信ゲートウェイなどエッジ(デバイス)側にも分散し、効率的にデータ処理できるエッジコンピューティングシステムをNTT Comのクラウドネットワーク基盤上で構築し、処理性能や動作安定性を検証する。

各種APIを活用する開発手法の検証

 新たなIoTサービスやアプリケーションの実現可能性を評価するために必要なデバイス、ネットワーク、クラウド、アプリケーション、セキュリティなどのAPIを、GUIを用いて任意に組み合わせ、短時間で簡易にIoTサービスの機能を開発、追加できる開発環境をNTT Comのクラウド上に構築。その上で概念実証(POC)開発を実際に行いながら使い勝手を評価し、サービス開発環境のさらなる利便性の向上を目指す。

 NTT Comでは、テストベッドに参加する企業、業界団体、研究機関などを今後も引き続き募り、IoTサービスの進化に役立つ技術や製品の評価を進め、新技術の開発、実用化、導入を促進していく。また、2016年4月以降にIoTテストベッドをグローバルVPN回線でつなぎ、海外拠点との接続も提供する予定。

 さらに、日本政府(経済産業省、総務省)が進めるIoT推進ラボ/スマートIoT推進フォーラムの活動に参画し、IoTテストベッドを活用しながら技術検証、実証事業、新規ビジネス創出を進めていくとともに、VEC(Virtual Engineering Community)、IVI(Industrial Value Chain Initiative)、重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS)、一般財団法人インターネット協会 IoT推進委員会、東京大学生産技術研究所 IoT特別研究会、名古屋工業大学などの各種団体やコミュニティーとも連携して、IoT関連技術の共同検討と共同実験を推進していく。

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