アイマトリックスは2月18日、メールとウェブのセキュリティ機能を統合したセキュリティアプライアンス「マトリックスゲート with NExT」の販売を開始した。価格は、「Model-50」を1台に基本保守を含む構成例で初年度52万6000円から。2016年度第1四半期(4~6月期)より提供を開始する。
マトリックスゲートは、メールセキュリティ製品「マトリックススキャン」にウェブセキュリティ機能を加えた統合型のマルウェア&標的型攻撃対策製品。総務省が「自治体情報システム強靱性向上モデル」として打ち出している自治体情報セキュリティ対策に対応する。
新開発のセキュリティ基盤「NExTテクノロジ」は、ステルス性の高いマルウェアを発見する新しいサンドボックスエンジンや、入口と出口の関連情報から脅威を発見する人口知能エンジンを実装する。例えば、受信メールでマイナンバーなどの個人情報を入手すると検索、追跡を開始し、メール無害化機能や誤送信防止機能と連動して誤った情報流出を防ぐフレームワークを構築できるという。

NExTテクノロジの概念図(アイマトリックス提供)
メール無害化機能では、LGWANや官公庁ドメインなど非インターネットドメインへメールを配送する際に、HTML部分の削除や添付ファイルのテキスト化、再画像化などに対応する。また、インターネットドメインに対してはオリジナルメッセージを配送し、非インターネットドメインには無害化されたメッセージを配送するといった配送経路の分割化もできる。ユーザーと管理者は添付ファイルを含むオリジナルメッセージの全文を閲覧でき、アーカイブされたメールの再送信も可能。

配送経路の分割化の例(アイマトリックス提供)

アーカイブ機能の例(アイマトリックス提供)
さらに今後は、オリジナルメールを配送する際、一定の権限を持ったユーザーの承認を必要とすることで、オペレーションミスを防止する「承認機能」(仮称)のリリースも予定しているという。

マトリックスゲート with NExTの筐体(アイマトリックス提供)