Googleは米国時間2月18日、「Cloud Vision API」をオープンベータに移行したと発表した。
2015年12月に発表されたこの開発者向けツールセットを使用すると、アプリケーションに機械学習と画像認識の機能を追加することができる。このAPIはロボットから家電まで幅広いデバイスに適用可能であり、それらのデバイスに、画像を見て文脈を理解する能力を与えることもできる。
これはつまり、今後多くのガジェットが、ユーザーが部屋に入ってくると、その顔を見分けて、表情に合わせて適切な反応をするといった能力を身につける可能性があるということだ。
Cloud Vision APIを使用すると、画像が数千のカテゴリに分類され、顔が識別されて表情に関する情報が関連づけられると同時に、さまざまな言語の文字が認識される。Cloud VisionはREST APIだ。このAPIは任意の場所にある画像を分析したり、「Google Cloud」上の画像と統合したりすることができる。Googleによれば、ベータ版では新たに色の認識機能も追加されている。
同社はまた、3月1日から適用されるAPIの利用料金についても発表した。例えば、画像へのラベル検知機能の適用は、1000画像あたりわずか2ドルであり、OCR機能は1000画像あたり60セントとなっている。
ベータテスト期間中は利用量に上限が設けられており、ユーザーあたり毎月2000万画像までとなっている。この制限のため、GoogleはCloud Visionをリアルタイムの重要なアプリケーションでは使用すべきではないと述べている。
提供:Google
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。