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日本株展望

下方修正が目立つ今期の企業業績--一時的か長期化か - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-02-19 11:09

下方修正を発表した主要企業

 中国関連株・資源関連株・Apple関連株に、業績予想の下方修正を発表するところが増えている。いずれも、主に外需企業(海外で利益を稼ぐ企業)だ。内需企業の業績は、比較的堅調だ。

今期経常利益(会社予想)の下方修正額が大きい28社
2015年12月末時点の予想と2月18日時点の予想を比較

(注:各社資料より楽天証券経済研究所が作成)
(注:各社資料より楽天証券経済研究所が作成)

 資源価格が急落したことで、本来なら原料安メリットが得られる企業でも、今期は、マイナス効果が先行する。高値で購入した原料在庫に、在庫評価損(総平均法を使った場合に生じる利益の押し下げ効果)が発生するからだ。原料価格と製品価格が同時に下落していることから、今期はマイナス効果が先行する。

 原料については高値在庫が残っているため原料安メリットが得られないが、製品価格が下がるために、今期業績は悪化する。来期になると、高値で購入した原料在庫がなくなり、原料安メリットが得られるようになる。その結果、原料資源が急落した効果は、今期業績にマイナスで、来期業績にプラスの影響を与える。

 石油精製業・鉄鋼(高炉)などで、上記の現象が起こる。JX HLDG、出光興産、富士石油は高値の原油在庫を抱えているために、今期業績は大きな赤字となる。来期には高値在庫がなくなるため、利益の回復が見込まれる。

 新日鐵住金、JFE HLDGは、今期、高値の原料在庫(鉄鋼石・石炭)を抱えているために、利益が大きく悪化する。ただし、高値在庫がなくなる来期には、利益の急回復が見込まれる。

 JFE HLDGは、今期経常利益を650億円と予想されているが、原料の高値在庫や、資源権益の減損などの一時的な利益押し下げ効果がなければ、1400億円程度の経常利益が得られていたと推定される。来期経常利益は、さらなる環境悪化がなければ1400億円以上に回復することが期待される。

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