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ドワンゴとNTT、HEVC配信とスマホ拡張マイクの実験用アプリをリリース

NO BUDGET

2016-02-22 10:21

 NTTとドワンゴは2月18日、メディア分野およびUI/UX分野での新しい取り組みとして、2つのスマホアプリをリリースし、共同で実証実験を開始すると発表した。両社では、2013年7月より開始した業務提携の取り組みとして、映像&ソーシャルサービスの高度化に関する技術開発を推進しており、今回の実証実験はその一環。

 1つは、ニコニコ生放送の番組「ニコラジ」を最新の映像圧縮規格H.265/HEVCを用いて圧縮し、スマートフォンにリアルタイム配信する実証実験。

 もう1つは、手持ちのスマートフォンをワイヤレスマイクとして代用することが可能な「スマホ拡張マイク集音技術」の実証実験である。

最新の映像圧縮規格HEVCでニコラジをスマホにリアルタイム配信

 現在、ニコニコ生放送をはじめとする多くの映像配信サービスは、主にH.264という映像圧縮規格を使用している。今回の実験ではこのH.264の代わりに、2013年に制定された新たな映像圧縮規格HEVCを使って配信するという内容。HEVCはH.264に比べて圧縮性能が大幅に向上しているため、より高品質な映像配信が期待できるという。

 なお、これまでもHEVCを使った配信実験やサービスはいくつか行われているが、今回のようにスマートフォンに対してリアルタイム配信を行う大規模な実験は世界でも初の試みという。NTTメディアインテリジェンス研究所の高速な映像圧縮ソフトウェアと、ドワンゴの大規模リアルタイム配信技術およびアプリ実装技術により実現したとのこと。

 配信実験はニコラジの2月18日放送分から全9回実施し、専用のアプリケーションで視聴することができる。


(NTT提供)

スマホ拡張マイク集音技術でスマートフォンがワイヤレスマイクに早変わり

 従来、ニコニコ動画等のコンテンツ収録における音声の録音については、ユーザーの収録環境に大きく依存し、「マイクから離れた位置の音がきれいに録音できない」「リビングで収録していると生活音が入ってしまう」といった課題があった。

 また、有線の拡張マイクを利用するにしても、ケーブルの手配が煩雑になる、マイクの設置範囲が限定されてしまうといった課題があった。また、ワイヤレスマイクシステムを導入するとなれば導入費が非常に高価となる。

 このような課題に対し、NTTではスマホを拡張マイクとして集音する技術として「振幅スペクトルビームフォーマ技術」を開発、2014年1月に発表している。本技術では、PCとWi-Fiで接続されたスマートフォンから送信される、遅延の異なる複数の音声信号を適切に混合し、聞き手が聞き取りやすい高音質な音に補正することが可能。

 これにより、講演中継や“歌ってみた”“踊ってみた”など、カメラから出演者が離れている環境で、どこでもワイヤレスマイクを利用することができ、新たな撮影スタイルによる動画配信を可能にする。また、専用機材なしで手軽に集音できるため、ユーザーの利便性が向上する。

 今回、このスマホ拡張マイク集音技術を、ニコニコ動画投稿者やニコニコ生放送の放送主向けに期間限定で公開し、本技術を活用した動画を配信していただく実証実験を開始し、本技術の効果検証を実施する。


(NTT提供)

 スマホ拡張マイク集音アプリの機能は以下の通り。

拡張機能

 手持ちのスマートフォンがワイヤレスマイクとなり、カメラから離れた出演者の声を聞き取りやすく収録することが可能。

抑圧機能

 手持ちのスマートフォンの周囲の音声を抑圧することが可能。

  • (NTT提供)

  • (NTT提供)

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