Microsoftは先月、Intelの第6世代CPU(開発コード名:「Skylake」)をベースとする「Windows」PCに関して従来のサポートポリシーを変更したが、今回Skylakeを搭載する「Windows Embedded」端末についても同じことを行った。
Microsoftが米国時間2月19日に発表した新しいサポートポリシーは、MicrosoftがWindows PCで行っていることと似ている。Microsoftによると、完全なサポートを保証するため、Windows EmbeddedユーザーもWindows PCユーザーと同様に、2017年7月までに「Windows 10」にアップグレードする必要があるという。
Microsoftのサポートサイトには次のように書かれている。
2017年7月17日まで、「Windows Embedded 7」「Windows Embedded 8」「Windows Embedded 8.1」を搭載するSkylake端末は、当該製品のライフサイクルサポートポリシーに従ってサポートされる。18カ月のサポート期間中に、これらのシステムをWindows 10にアップグレードして、サポート期間終了後もサポートを受けられるようにする必要がある。2017年7月以降も、古いWindows Embeddedを搭載するSkylake端末向けに最も重要なセキュリティアップデートの開発は行われ、ほかの端末上のWindows Embedded 7、Windows Embedded 8、およびWindows Embedded 8.1の信頼性や互換性に悪影響が及ばない限り、それらのアップデートはリリースされる。
Windows PCのケースと異なり、Microsoftは今後18カ月にわたって完全にサポートするSkylake搭載Windows Embedded 7端末および「Windows Embedded 8.X」端末のリストを公開していない。SkylakeベースのWindows PCについては、2017年7月まで完全にサポートするWindows 7端末および「Windows 8.X」端末のリストが開示されている。
Windows Embedded端末には、キオスクやPOSシステム、デジタルサイネージ、ハンドヘルド端末、高耐久性端末など、産業用や医療用のさまざまな機器が含まれる。
Windowsクライアントに関するMicrosoftのポリシーによると、今後「新しい世代のチップが登場する場合、そのチップについてはその時点での最新Windowsプラットフォームのみがサポート対象となる」という。筆者はMicrosoftに対し、そのポリシーは組み込み端末にも適用されるのかと尋ねた(これに関して、ミッションクリティカルな組み込み端末はほかの端末より大目にみてもらえるのだろうか)。
Microsoftの広報担当は、それらのポリシーがWindows Embeddedにも適用されることを認めた。
また、19日付のブログによると、Microsoftは、Skylake(Intel Xeon E3 v5)プロセッサを搭載する「Windows Server」をベースとするシステムについてはサポートポリシーを変更する予定はないようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。