そしてZephyr Projectという、IoT機器専用のスケーラビリティのあるオープンなプラットフォームによって、相互接続された機器間での普遍性がもたらされる。そのことを考えてほしい。現時点で、われわれの暮らしを便利にしてくれるIoT機器は数多く存在しているものの、それら機器の多くは互いに情報を交換できない可能性がある。以下にいくつかの例を挙げてみよう。
- 部屋のサーモスタットとセキュリティカメラの情報交換
- セキュリティカメラと、情報ハブとなる機器の情報交換
- 情報ハブとなる機器と、スマートフォンやタブレットとの情報交換
- ウェアラブル機器と、さまざまなIoT機器との情報交換
どういうことか分かってもらえたと思う。同じ企業からIoT機器一式を買いそろえない限り、機器間での情報交換が行える保証はなく、同じ企業の機器であったとしても行えないかもしれないのだ。Zephyr Projectであれば、そういった障害を難なく乗り越えられるはずだ。
Zephyr Projectは開発者とコンシューマーの双方に大きなメリットをもたらす。オープンソースは企業のネットワークとサービスを進化、拡張させる主要なコンポーネントとしての地位を確立しているという事実とあわせて考えると、オープンソースのIoTプラットフォームが持つメリットの大きさを実感できるはずだ。
プロジェクトへの参画
Zephyr Projectに参加する意向があるのであれば、ドキュメントに目を通し、カーネルソースをダウンロードするところから始めてほしい。また、プロジェクト管理ツール「JIRA」によるメーリングリストや、IRC(irc://irc.freenode.net/zephyrprojectに接続してほしい)、コードレビューツール「Gerrit」を活用したコミュニティーも成長し始めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。