編集部からのお知らせ
Pick up! ローコード開発の行方
「これからの企業IT」の記事はこちら
日本株展望

大手銀行株が急落した背景と現在の投資判断について

ZDNet Japan Staff

2016-02-23 10:52

 2月22日の日経平均は143円高の1万6111円だった。日経平均はしばらく1万6000円を中心としたレンジで推移すると予想される。

 さて、多くの読者の方から引き続き「銀行株レビュー」の依頼をいただいている。今回は、大手銀行株の投資判断について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

2007年以降の大手銀行株の値動きを簡単に振り返り

 3メガ銀行(三菱UFJ FG(8306)、三井住友FG(8316)、みずほFG(8411))の株価が最近急落したが、財務内容や収益力が急激に悪化しているわけではないと判断できる。好配当利回り株としての魅力はさらに高まったと考えられる。

3メガ銀行の株価バリュエーション:2月22日時点

(注:配当利回りは会社予想ベース、楽天証券経済研究所が作成)
(注:配当利回りは会社予想ベース、楽天証券経済研究所が作成)

 その理由を説明する前に、簡単に過去の株価推移を振り返ってみよう。

日経平均と3メガ銀行株の値動き比較:2007年1月~2016年2月(22日まで)

(注:2007年1月末の値を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成)
(注:2007年1月末の値を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成)

 ご覧いただくとわかる通り、大手銀行株は2007年以降、長期にわたって日経平均を下回るパフォーマンスとなっている。そうなった主な理由は、以下の2つと考えられる。

(1)長期金利低下

 2007年以降、長期金利は低下し続けている。長期金利の低下で、国内の預貸金利ざや(貸付金利と預金金利の差)が縮小することが不安視されている。

日本の長期金利(10年新発国債利回り)推移:2007年1月~2016年2月(22日まで)

楽天証券

(2)銀行の自己資本規制強化

 リーマンショック後、欧米で銀行の自己資本規制が強化された。リーマンショックで財務的に傷ついた欧米の銀行が多数破綻したが、銀行が破綻すると社会的影響が大きいので、破綻を防止するために、自己資本を従来以上に厚くすることを求める規制(新BIS規制)が導入された。

 日本の銀行は、リーマンショックによるダメージが相対的に小さく、財務内容は良好だった。それでも、国際的な規制強化の影響を受け、大規模な増資を実施して自己資本を厚くする必要に迫られた。増資で財務はさらに強固になったが、ROE(自己資本利益率)は低下し、株価低迷が続く結果を生じた。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    社員の生産性を約2倍まで向上、注目の企業事例から学ぶDX成功のポイント

  2. コミュニケーション

    真の顧客理解でCX向上を実現、いまさら聞けない「データドリブンマーケティング」入門

  3. クラウドコンピューティング

    家庭向けIoT製品の普及とともに拡大するセキュリティとプライバシー問題─解決策を知ろう

  4. クラウドコンピューティング

    クラウドの障害対策を徹底解説!4つの方法とメリット、デメリット

  5. セキュリティ

    サイバー犯罪の標的となるMicrosoft製品、2019年に悪用された脆弱性リストからの考察

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]