「Android」を狙うマルウェアの「GM Bot」--ソースコードがオンラインに流出

Charlie Osborne (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2016年02月23日 10時39分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ある研究機関によると、「Android」端末を標的とするマルウェア「GM Bot」のソースコードがオンラインに流出したという。

 IBM X-Forceは米国時間2月19日、同モバイルマルウェアのソースコードが(おそらくダークウェブ内部の)「アンダーグラウンドのフォーラム」で2015年12月に流出していたことが分かった、と述べた。

 IBMのTrusteer部門のサイバーインテリジェンス専門家であるLimor Kessem氏のブログ投稿によると、このソースコードの流出により、サイバー攻撃者が代金やサブスクリプション料金を支払わずにこのコードにアクセスすることが可能になるだけでなく、さらに悪いことに、このコードにはチュートリアルとサーバ側のマニュアルまで添付されているという。

 サーバ攻撃者が独自のコードを開発するケースもあるが、多くの場合、マルウェアパッケージやエクスプロイトキットは、1回限りの代金または一定期間のサブスクリプション料金を支払ってオンラインで購入することが可能だ。こうすることで、攻撃者はアップデートにアクセスしてアンチウイルス企業の先を行ったり、追加機能を利用したりすることもできる。

 しかし、GM Botマルウェアのコードが流出したことで、より広範な規模で、このコードをさらに洗練および進化させ、悪用することが可能になってしまった。使用方法に関するマニュアルも簡単に手に入るようになったことを考えると、なおさらだ。

 2014年に出現したロシア発祥のGM Bot Androidマルウェアは、バンキングアプリケーションの上に偽のウィンドウを重ねてユーザーを騙し、オンラインバンクの認証情報を送信させることを狙いとするトロイの木馬だ。

 この詐欺に引っかかってしまった場合、ユーザーの入力した認証情報はマルウェアの操作者に送信され、操作者はその情報を使って口座から現金を盗み出せるようになる。GM Botは感染したモバイル端末に送信されたSMSメッセージをインターセプトし、このデータを盗聴したり、取得したりする機能も備える。

 さらに、感染した端末を遠隔操作することも可能だ。

 研究者らによると、ソースコードは攻撃者同士が抗争の結果リークしたものではなく、「GM Botの購入者の1人が自らの意思」で流出させたという。

 当初は、この購入者に直接アプローチしたフォーラムメンバーだけに開示されるはずだったが、アーカイブへのパスワードが他者にも伝わっていったようだ。

 GM Botのオリジナルの作成者はコードを販売する権利も売ったため、この動きを気に留めているはずもなく、現在は新版「GM Bot 2.0」を扱っているという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]