ネオジャパンは2月23日、グループウェア「desknet's NEO」のクラウド版(desknet'sクラウド)のオプションサービスとして「セキュアブラウザ」を発表した。3月9日から提供する。
今回のオプションは、ソリトンシステムズの「Soliton SecureBrowser」「NetAttest EPS」の提供を受けて実現したもの。大規模ユーザーに多くの導入実績があるというSecureBrowserをネオジャパンでは中小規模ユーザーでも手軽に活用していけるよう提案していくとしている。
外出先や自宅、出向先など社外からのdesknet's NEOの利用をセキュアブラウザのみに制限することで、ウェブメールや文書管理などdesknet's NEO上に保存された文書ファイルの端末へのダウンロード、保存を禁止し、内容の閲覧のみを許可できる。セキュアブラウザでは端末にデータが残らないので、端末の盗難や紛失への備えにもなる。
社内ではダウンロードできるが、社外ではダウンロードできず閲覧するだけといったことが可能になる(ネオジャパン提供)
セキュアブラウザは、Windows、Mac、iOS、Androidに対応した専用のタブブラウザ。OSから提供されているブラウザエンジンを利用することで、通常のブラウザと変わらない使用感で、desknet's NEOの機能をフルに活用できる。クライアント動作環境は、Windows 7以降(Internet Explorer 9以降)、OS X 10.8以降、iOS 7.1以降、Android 4.0以降。
PDFファイル(パスワードにも対応)、WordやExcel、PowerPointといったOffice文書(パスワードにも対応)、画像ファイル、テキスト、HTMLファイルなど主要な文書形式に対応した専用のドキュメントビューアを内蔵。文書ファイルが格納されたZIPファイルもセキュアブラウザの中だけで安全に展開、表示できる。
エンドユーザーの活用スタイルに応じ、「端末認証なし」「端末認証あり」の2つのオプションを用意。自宅の端末や私用スマートフォンなど、任意の端末から利用させたい場合は「端末認証なし」、社外持ち出しPCや会社支給のスマートフォンなど会社が認めた端末にのみ利用を許可したい場合は端末の認証にクライアント証明書での「端末認証あり」と、使い方に応じて選択できる。
TechRepublic Japan関連記事:セキュリティベンダー座談会
(1)アンチウイルスソフトは死んだのか
(2)重要なのは侵入された後の対応
(3)CSIRT/SOCだけでは意味がない
(4)「われわれはあなたの活動を監視しています」--悪意の権限者への対応
(5)「何を守るのか」を見極めて被害の最小化を
desknet's NEOパッケージ版でのセキュアブラウザの利用、またdesknet'sクラウドとほかのクラウドサービスを組み合わせた形でセキュアブラウザを利用しようとするユーザー企業にはSecureBrowserを提案する。
税別の月額費用は、端末認証なしが1ユーザーあたり100円(desknet'sクラウドの契約ユーザー数と同ユーザー数での契約となる)、端末認証ありが1デバイスあたり350円(社外からの利用を許可するデバイス数での契約となる)。
desknet'sクラウドは標準でSSLでの暗号化とパスワードポリシーを提供している。今回のセキュアブラウザとは別に、IPアドレスとベーシック認証を無償で提供しており、クライアント認証を有償で提供している。クライアント認証の月額費用はIP制限なしで200円、IP制限ありで250円となっている。
私物端末の業務利用(BYOD)のスマートフォンには端末認証なしのセキュアブラウザといった活用もできる(ネオジャパン提供)