米国Red Hatは2月18日、ITオートメーションおよびDevOpsプラットフォーム「Ansible」を拡張し、Ansibleのオートメーション言語をネットワークインフラ機器にも適用できる新機能を追加、ネットワークでもDevOpsを実現すると発表した。
新機能は既に利用可能となっており、当初はArista、Cisco、Juniperなどの機器をサポートする。同社では、ネットワーク機器を含むアプリケーションインフラ全体のオーケストレーションを1つのツールで行えるようにすることを目指すとしている。日本法人のレッドハットが2月24日、抄訳で伝えた。
Ansibleの新機能により期待される主なメリットは以下の通り。
ネットワークチーム
Ansibleの新機能が、異種混合のネットワーク機器を構築・運用する能力を強化。手作業で懸命にネットワークの構成を行うのでなく、よりアジャイルなDevOpsの方法論をネットワークインフラストラクチャに適用すべくビジネスニーズの変化に合わせてネットワークを進化させることに専念できるようにする。
システムおよびアプリケーションチーム
DevOpsのツールとプラクティスを、異種混合のネットワーク機器にも適用できるようになる。アプリケーションワークロード管理に対する全体論的なアプローチに、ネットワーク機器も含めることが可能となる。
経営層
垂直統合されたベンダー固有のアプリケーションや運用方法を導入することなく、多様なネットワーク機器を統合するフレームワークを提供。複雑さが増す一方のIT環境の中でソリューションの自動化とオーケストレーションを行う自社の能力についての懸念を払拭。