富士通は、介護サービス事業者向け業務支援システム「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-WINCARE」を2月29日から販売する。
HOPE LifeMark-WINCAREは、既存の介護サービス事業者向け業務支援システムに、任意の医療機関や自治体、訪問看護事業者などとのSNS形式の情報共有機能や、介護施設内での掲示板機能、スマートデバイスで介護スケジュールや介護記録の入力、参照が可能なオプション機能を追加したもの。
HOPE LifeMark-WINCAREを利用するスマートデバイスでは、要介護者の情報などのデータを蓄積しない仕組みになっている。さらに、スマートデバイスと介護施設内のシステムをリモートアクセスサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS II ユニバーサルコネクト」でVPN接続し、24時間365日の運用管理をしている富士通データセンター内の認証機構で利用者認証を行った後、介護施設内のシステムにアクセスする。

システムイメージ(富士通提供)
病院、自治体など多職種間での情報共有機能では、任意の病院の医師やスタッフ、看護師、自治体職員などに専用のIDを提供し、そのID保有者間でSNS形式の情報共有が可能となる。同製品のウェブサイトから情報共有機能にログインし、専門医から病状への対応や服薬の効果説明などの助言を受けたり、自治体職員に介護保険の申請手続きについて相談したりと、さまざまな活用が可能となる。2016年4月に提供を開始する予定だ。
掲示板機能では、介護サービスでのスケジュールや介護記録、スタッフ間の連絡事項などの各種情報を俯かんできる。また、職員ごとに、頻繁に参照する項目を画面トップに配置するというような、画面レイアウトのカスタマイズが可能だ。
- TechRepublic Japan関連記事:SDN座談会
- 運用管理のあり方を変えるSDNは適材適所で考えるべき
- ソフトのスピード感でネットワークを制御する利点を生かす
- インフラ自動化を支えるSDN--気になるコンテナとの関係
- ネットワークからアプリケーションを理解することの重要性
スマートデバイスオプション機能では、スマートデバイスの活用の幅を拡大し、ネットワーク接続が可能であれば、いつでも、どこでも、介護スケジュールや介護記録の入力、参照が可能になった。介護をしながらその場で要介護者の容体やバイタル情報、実施したサービス内容などをシステム入力できる。また、介護プランニングのプロセスでも、ケアマネジャーが作成した介護プラン案をスマートデバイスを使って要介護者やその家族に見せながら一緒に検討し、その場で介護プラン案を修正するといったこともできる。
販売価格は個別見積、出荷時期は2月29日。提供価格はクライアント台数、介護サービスシステムの組み合わせなどにより変動する。販売目標は、2017年度末までに2000システムとしている。