Ciscoがハイパーコンバージドシステム「HyperFlex」を発表した。出資するSpringpathのソフトウェア定義ストレージとコンピューティング、ネットワーキングを搭載したシステムとだ。
「HyperFlex」は、「Unified Computing System(UCS)」以来のビッグデータ分野におけるCisco最大の動きとなる。
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ハイパーコンバージドシステムは、エンタープライズハードウェアベンダー各社がこのところ注力している分野だ。ソフトウェア定義アーキテクチャにより、実装をシンプルにするという考え方が土台にある。ソフトウェア定義ストレージにより、Ciscoは移動できるデータセンターのパーツを統合して1台のシステムにし、VMwareのvCenterやvSphereに対するノードのように扱えるようにした。
HyperFlexはCiscoのソフトウェア定義ストレージベースの「Cisco HX Data Platform」の上で動く。Cisco HX Data Platformはストレージクラスタのドライブを1台のデータストアに組み込んだものだ。Ciscoによると、プラットフォームには重複排除、圧縮、シン・プロビジョニング、クローニングなどエンタープライズに必要と思われるその他の機能が含まれるという。
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CiscoのUCSポートフォリオ向け製品マーケティング担当ディレクターのTodd Brannon氏によると、Springpathは2012年に創業しており、Ciscoは同社のCシリーズ投資ファンドを率いている。HyperFlexはストレージシステムへのデータアクセスをフェデレートする。Ciscoのパートナー企業がすでにストレージアレイを提供していることから、Cisco自体がストレージ市場に参入するのではないと、Brannon氏は記している。
Ciscoはまた、最新のデータセンタースイッチとソフトウェアも発表した。主要なものとして、顧客が現在払っているのと同じ価格でデータセンターを10/40Gbpsネットワークから100Gbpsに移行できる「Nexus 9000」データセンタースイッチがある。Ciscoはまた、「Nexus 7000」スイッチにACIのサポートも加える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。