HadoopベンダーのHortonworks、アップデートの仕組みを変更--HPEと「Spark」で協力も

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-03-02 16:35

 Hortonworksは米国時間3月1日、同社のエンタープライズ向け「Hadoop」の配布方法を変更することを発表した。Hewlett Packard Enterprise(HPE)と協力関係を結ぶことも同時に発表している。

 具体的には、「HDFS」「MapReduce」「Yarn」「Apache Zookeeper」などをはじめとするApache Hadoopのコアコンポーネントは、1年ごとにアップデートされることになるという。「Spark」「Hive」「HBase」「Ambari」などのコアHadoop上で動作するサービスは、グループ化された上で、年間を通じてアップデートされる。

 同社はまた、「Hortonworks Data Platform」と「Hortonworks DataFlow」の新バージョンをリリースした。Hortonworks Data Platform 2.4には、最新版であるApache Spark 1.6やHortonworks DataFlow 1.2を含むさまざまなアップデートが含まれている。Hortonworks DataFlow 1.2には、「Apache Kafka」や「Apache Storm」をはじめとするストリーミングアナリティクスツールが追加された。

 Hortonworksの取り組みは、エンタープライズ向けHadoop市場が成熟してきていることを示している。Red Hatと同様に、Hortonworksもコアの安定性を維持しつつ、重要なイノベーションを取り込む方向に向かっている。

 同社はまた、今回発表したHPEとの協力関係について、その目的はオープンソースクラスタコンピューティングのフレームワークである「Spark」のエンタープライズ環境におけるパフォーマンスを最適化することだと述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  2. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  3. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]