Cisco Systemsは米国時間3月2日、パートナー企業向けカンファレンスで「Digital Network Architecture(DNA)」と呼ぶ新たなアーキテクチャを発表した。これは、同社がハードウェアにとらわれない多様化を進めるなか、ソフトウェア製品をより多く追加していくという戦略の一環として登場したアーキテクチャだ。CiscoはDNAを、同社の企業向けネットワークモデルにおける創業以来「最大の変化」と表現しているが、最大の注目点は同社がスタンドアロンアプリケーションのポートフォリオを拡充しつつあることだ。
販売モデル「Cisco ONE Software」を通じて提供されるDNAは、データセンターやクラウドの管理に使用される同社の「Application Centric Infrastructure(ACI)」を補完するものとして位置付けられている。DNAによって、企業ネットワークのさまざまなノードを通じたポリシー管理が実現できる。
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Ciscoによると、同アーキテクチャの鍵は仮想化や自動化、アナリティクス、クラウドサービス管理、APIを通じたオープン性だという。顧客はCisco ONEに基づいて、プラットフォームおよび販売モデルを選択できる。
Ciscoは、DNAと連携してその力を引き出す、以下の製品や技術も発表している。
- 「APIC-Enterprise Module(APIC EM)Platform」:企業向けコントローラの新バージョン。
- 「Cisco Plug and Play」:クラウドからエンドポイントまでの配備の自動化を実現するソフトウェア。
- 「Cisco Intelligent WAN Automation Services」:支社のネットワークを配備するサービス。
- 「Easy Quality of Service(EasyQoS)」:ネットワーク設定を管理するサービス。
- 「Evolved Cisco IOS XE」:同社のネットワークOSの新バージョン。通信事業者によるサービスの提供に一般的に使用される「Enterprise Network Function Virtualization(Enterprise NFV)」が含まれる。
- 「CMX Cloud」:Wi-Fiネットワークへのデバイスのオンボーディング管理や、顧客の行動に関する集積データへのアクセス、顧客エンゲージメントの向上により、サービスとしてのアナリティクスを提供する製品。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。